地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
「うぅ~……とにかく、やっぱり坂本先輩とあんまり二人きりにしないで欲しい」
あの状態の坂本先輩を知らないなら詳しく話しても信じてくれなさそう。
そう思ったあたしはとにかくそれだけはと頼んだ。
「す、すまなかった。分かったよ」
「……うん。あたしも八つ当たりしちゃった、ごめんね」
坂本先輩と二人きりにしないでと頼んでいるのはこちらだ。
そのことで高志くんにメリットはないのに、頼みを聞いてくれている。
それなのに八つ当たりなんかしたら悪いよね。
そう反省しての言葉を口にして、仲直りの印とでもいうような笑顔を見せる。
「っ!」
すると、肩を掴んでいた高志くんの手の力が強くなった。
「高志くん?」
「……抱きしめたい」
「は?」
突然の脈絡のない言葉に疑問の声しか返せない。
高志くんは自分でもそれは分かっているのか、次の瞬間には戸惑いながら言葉を続けた。
「す、すまない。何だか突然星宮さんがすごく可愛く見えて……」
「え? あ、そう、なの?」
すんなりと出てきた『可愛い』という言葉にあたしの方が照れてしまう。
そういえば前にも可愛いとは言われたことがある。
小動物的な意味だった気はするけれど。
あの状態の坂本先輩を知らないなら詳しく話しても信じてくれなさそう。
そう思ったあたしはとにかくそれだけはと頼んだ。
「す、すまなかった。分かったよ」
「……うん。あたしも八つ当たりしちゃった、ごめんね」
坂本先輩と二人きりにしないでと頼んでいるのはこちらだ。
そのことで高志くんにメリットはないのに、頼みを聞いてくれている。
それなのに八つ当たりなんかしたら悪いよね。
そう反省しての言葉を口にして、仲直りの印とでもいうような笑顔を見せる。
「っ!」
すると、肩を掴んでいた高志くんの手の力が強くなった。
「高志くん?」
「……抱きしめたい」
「は?」
突然の脈絡のない言葉に疑問の声しか返せない。
高志くんは自分でもそれは分かっているのか、次の瞬間には戸惑いながら言葉を続けた。
「す、すまない。何だか突然星宮さんがすごく可愛く見えて……」
「え? あ、そう、なの?」
すんなりと出てきた『可愛い』という言葉にあたしの方が照れてしまう。
そういえば前にも可愛いとは言われたことがある。
小動物的な意味だった気はするけれど。