地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
これ、もしかして今現在問題が起きてる?
やめてって言ってるってことは、誰かが問題行動を起こしてるってことかな?
だとしたら一応生徒会補佐として止めないと。
そう思って人だかりをかき分け進んで行く。
「すみません、通してください。いったい何が――?」
言いながら人だかりが途切れ、目の前に悲惨な光景が飛び込んでくる。
数人の不良と見られる男子生徒達が対立するように向かい合っていた。
その中の一人と思われる人が完成間近だったアーチに突っ込んでいて、綺麗に装飾されていたアーチの一部に大きな穴が開いている。
あたしの丁度反対側には元々この教室で作業したと思われる一般生徒が必死にやめてと叫んでいた。
「ちょっと、本当にどういう状況?」
見てある程度は分かるけれど、どうしてこの状況になったのかが分からなかった。
「あ、美来様! 止めに来てくれたの!?」
丁度近くにいた女子生徒が喜色を含んだ声で話しかけてくる。
……様付けするってことは……。
「……なっちゃん?」
見ると、声を掛けてきたのはあたしがいじめられていたときに水を掛けてきたなっちゃんだった。
やめてって言ってるってことは、誰かが問題行動を起こしてるってことかな?
だとしたら一応生徒会補佐として止めないと。
そう思って人だかりをかき分け進んで行く。
「すみません、通してください。いったい何が――?」
言いながら人だかりが途切れ、目の前に悲惨な光景が飛び込んでくる。
数人の不良と見られる男子生徒達が対立するように向かい合っていた。
その中の一人と思われる人が完成間近だったアーチに突っ込んでいて、綺麗に装飾されていたアーチの一部に大きな穴が開いている。
あたしの丁度反対側には元々この教室で作業したと思われる一般生徒が必死にやめてと叫んでいた。
「ちょっと、本当にどういう状況?」
見てある程度は分かるけれど、どうしてこの状況になったのかが分からなかった。
「あ、美来様! 止めに来てくれたの!?」
丁度近くにいた女子生徒が喜色を含んだ声で話しかけてくる。
……様付けするってことは……。
「……なっちゃん?」
見ると、声を掛けてきたのはあたしがいじめられていたときに水を掛けてきたなっちゃんだった。