地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
そうして悲しみの雨を流して、心が暖かい陽だまりのような光に照らされてくると少しずつ涙は収まっていく。
「うっ、ふぅ……」
しゃくりあげる声も落ち着いてくると、背中の久保くんの手もゆっくり離れていった。
「大丈夫か?」
控えめに、心配そうに聞いてくる。
泣きはらした赤い顔をあまり見られたくなくて、視線だけで彼の顔を見るとあたしを案じてくれる心配そうな表情があった。
その表情がまたあたしの心を温かく満たしてくれて……何だか、気恥ずかしくなる。
「っ大丈夫だよ。ありがとう……ごめんね?」
濡らさない様にとは思ったけど、やっぱり少しは久保くんの服を濡らしてしまった。
それに、長々と胸を貸してもらって……。
だから離れながら謝ったけど、「気にすんな」と言われるだけだった。
心配そうな眼差しはそのままジッとあたしを見ている。
「……その、あんまり見ないで? 酷い顔してるでしょ?」
泣きはらして真っ赤になった顔を見られたくない。
気恥ずかしさもあって両手で顔を隠してしまう。
すると、結んでいない髪がひと房すくい取られた。
「っ!?」
「……酷くなんかねぇよ。美来はいつだって可愛い。……この髪型も、よく似合ってる」
「え……?」
「うっ、ふぅ……」
しゃくりあげる声も落ち着いてくると、背中の久保くんの手もゆっくり離れていった。
「大丈夫か?」
控えめに、心配そうに聞いてくる。
泣きはらした赤い顔をあまり見られたくなくて、視線だけで彼の顔を見るとあたしを案じてくれる心配そうな表情があった。
その表情がまたあたしの心を温かく満たしてくれて……何だか、気恥ずかしくなる。
「っ大丈夫だよ。ありがとう……ごめんね?」
濡らさない様にとは思ったけど、やっぱり少しは久保くんの服を濡らしてしまった。
それに、長々と胸を貸してもらって……。
だから離れながら謝ったけど、「気にすんな」と言われるだけだった。
心配そうな眼差しはそのままジッとあたしを見ている。
「……その、あんまり見ないで? 酷い顔してるでしょ?」
泣きはらして真っ赤になった顔を見られたくない。
気恥ずかしさもあって両手で顔を隠してしまう。
すると、結んでいない髪がひと房すくい取られた。
「っ!?」
「……酷くなんかねぇよ。美来はいつだって可愛い。……この髪型も、よく似合ってる」
「え……?」