地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
2リットル入りのウーロン茶は誰でも飲んでいいことになっているので、あたしはグラスを三つ用意して先に二つ入れそのうちの一つを奏に渡した。
「お、ありがとな」
そう言ってさっそくウーロン茶に口をつける奏。
あたしも自分のグラスに口をつけていると、案外早く坂本先輩が来た。
「待たせてごめんね」
そう言って座る彼にあたしはもう一つのグラスに入れたウーロン茶を差し出した。
「いえ、ほとんど待っていませんし」
「ああ、ありがとう」
お礼を言った坂本先輩は一口飲んで口を潤すと、あたしをジッと見る。
「……ごめんね。髪を切られてしまうなんて……そういうことには巻き込みたくなかったんだけれど……」
「え? いいえ、別に坂本先輩のせいじゃないですし」
むしろ謝られるとは思わなかった。
あの場に居合わせたのはたまたまだったし、髪を切られてしまったのも偶然に近い。
明人くんと勇人くんがもう少し早く来られればあたしが入る必要は無かったかも知れないけど、そんな事言ったって仕方ない事だ。
「だとしても、君に手伝いを頼まなければ起こらなかった事だ。……だからごめんね」
手伝いじゃなくてもあの場に居合わせていたら同じ事をしたと思うから、やっぱり坂本先輩の謝罪は必要無いと思う。
でも、謝罪を受け入れるまで謝られそうな気配を感じて「……はい」と返事をした。
「お、ありがとな」
そう言ってさっそくウーロン茶に口をつける奏。
あたしも自分のグラスに口をつけていると、案外早く坂本先輩が来た。
「待たせてごめんね」
そう言って座る彼にあたしはもう一つのグラスに入れたウーロン茶を差し出した。
「いえ、ほとんど待っていませんし」
「ああ、ありがとう」
お礼を言った坂本先輩は一口飲んで口を潤すと、あたしをジッと見る。
「……ごめんね。髪を切られてしまうなんて……そういうことには巻き込みたくなかったんだけれど……」
「え? いいえ、別に坂本先輩のせいじゃないですし」
むしろ謝られるとは思わなかった。
あの場に居合わせたのはたまたまだったし、髪を切られてしまったのも偶然に近い。
明人くんと勇人くんがもう少し早く来られればあたしが入る必要は無かったかも知れないけど、そんな事言ったって仕方ない事だ。
「だとしても、君に手伝いを頼まなければ起こらなかった事だ。……だからごめんね」
手伝いじゃなくてもあの場に居合わせていたら同じ事をしたと思うから、やっぱり坂本先輩の謝罪は必要無いと思う。
でも、謝罪を受け入れるまで謝られそうな気配を感じて「……はい」と返事をした。