地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
「じゃあ、早速本題に入っても良いですか?」
一通りのやり取りを見ていた奏が、半分ほど飲んだウーロン茶のグラスをテーブルに置いて口を開いた。
「ああ、僕も忙しいからね。そうしてくれると助かるよ」
坂本先輩もそう言って聞く姿勢になる。
「美来からある程度は話を聞いてます。そこで聞きたいんですけど、今の《月帝》と《星劉》のいさかいはどう収集つけるつもりなんですか?」
「え……?」
奏の言葉に驚いたのはあたしだ。
確かにその二つの勢力のいさかいは何とかしなきゃならないことだろう。
でもどう収集つけるのかをどうして生徒会長である坂本先輩に聞くのか……。
普通聞くなら八神さんや如月さんなんじゃないの?
でもそんなあたしの疑問は坂本先輩には当てはまらなかったらしい。
「そうだね」
と神妙な表情になった坂本先輩は少し迷うように視線を下げ、その後で真っ直ぐ奏を見た。
「文化祭本番の前に、二つの勢力でくすぶっているものを発散してもらうつもりだよ」
慎重に言葉を紡ぐ坂本先輩に、あたしはどうやって? と内心疑問を浮かべる。
でもその答えは続く言葉ですぐさま理解することになる。
一通りのやり取りを見ていた奏が、半分ほど飲んだウーロン茶のグラスをテーブルに置いて口を開いた。
「ああ、僕も忙しいからね。そうしてくれると助かるよ」
坂本先輩もそう言って聞く姿勢になる。
「美来からある程度は話を聞いてます。そこで聞きたいんですけど、今の《月帝》と《星劉》のいさかいはどう収集つけるつもりなんですか?」
「え……?」
奏の言葉に驚いたのはあたしだ。
確かにその二つの勢力のいさかいは何とかしなきゃならないことだろう。
でもどう収集つけるのかをどうして生徒会長である坂本先輩に聞くのか……。
普通聞くなら八神さんや如月さんなんじゃないの?
でもそんなあたしの疑問は坂本先輩には当てはまらなかったらしい。
「そうだね」
と神妙な表情になった坂本先輩は少し迷うように視線を下げ、その後で真っ直ぐ奏を見た。
「文化祭本番の前に、二つの勢力でくすぶっているものを発散してもらうつもりだよ」
慎重に言葉を紡ぐ坂本先輩に、あたしはどうやって? と内心疑問を浮かべる。
でもその答えは続く言葉ですぐさま理解することになる。