地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
「……そう、二年前のように抗争を起こさせてね」
「っ!?」
息をのみ、目を見開いて驚く。
二年前と言ったら、もしかしなくてもあたしが遭遇してしまったあの抗争のことだろうか?
まさかとも思うけど、それ以外に考えられない。
でも……。
「起こさせてって……」
どういうこと?
その言い方はまるで抗争を意図的に起こさせたというように聞こえる。
理解出来ないでいるあたしと違って、奏は「やっぱりな」と納得の声を上げた。
え? 何?
何であたしより奏の方が理解してるの!?
あたしから話を聞いただけのはずなのに!
驚くあたしを放って、二人の会話は進んで行く。
「美来から二年前の話を聞いた時もおかしいと思ったんだ。どうして関係なさそうなあんたが抗争の場所にいたのか」
「……」
奏の言葉を坂本先輩は黙って聞いている。
表情こそ王子様スマイルだったけれど、目は笑っていなかった。
なんて言うか、探るような……人をはかっているような目……。
「あんたも一枚かんでたんでしょう? その抗争を起こすために。……今回も?」
奏の質問に、坂本先輩は一度目を閉じ改めて奏を見る。
その目は、面白いものを見るような目になっていた。
「っ!?」
息をのみ、目を見開いて驚く。
二年前と言ったら、もしかしなくてもあたしが遭遇してしまったあの抗争のことだろうか?
まさかとも思うけど、それ以外に考えられない。
でも……。
「起こさせてって……」
どういうこと?
その言い方はまるで抗争を意図的に起こさせたというように聞こえる。
理解出来ないでいるあたしと違って、奏は「やっぱりな」と納得の声を上げた。
え? 何?
何であたしより奏の方が理解してるの!?
あたしから話を聞いただけのはずなのに!
驚くあたしを放って、二人の会話は進んで行く。
「美来から二年前の話を聞いた時もおかしいと思ったんだ。どうして関係なさそうなあんたが抗争の場所にいたのか」
「……」
奏の言葉を坂本先輩は黙って聞いている。
表情こそ王子様スマイルだったけれど、目は笑っていなかった。
なんて言うか、探るような……人をはかっているような目……。
「あんたも一枚かんでたんでしょう? その抗争を起こすために。……今回も?」
奏の質問に、坂本先輩は一度目を閉じ改めて奏を見る。
その目は、面白いものを見るような目になっていた。