地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
スッと視線をそらされた。
「……」
これは説明が面倒だったとか言うやつだね。
もう、ちゃんと教えてよ!
じとーっと見つめても奏は顔をあたしに向けない。
仕方ないので坂本先輩に視線を戻した。
彼は仕方なさそうに笑ってから、二年前のことを簡単に説明してくれる。
二年前のあの抗争は二人の総長と坂本さんで仕組んだことだったらしい。
なんでも、当時の《月帝》と《星劉》も今のようにピリピリした状態だったとか。
そのため、周囲に影響が出てしまう前にあえて抗争を起こして発散させてしまおうと画策したということだった。
「でも、持ってこない様に言っていて、幹部達でチェックもしたはずだったのに何故か数人が刃物を持ってきていたんだ」
あとは知っている通りの展開だと坂本先輩は話す。
「そう、だったんですね……。え? でもあたし関係ありますか? 確かにあのときはみんな止まってくれたみたいですけど、あたしその後すぐ逃げちゃいましたし」
あの後でまたケンカが再開したっておかしくなかったわけで……。
そんな疑問を投げかけると、坂本先輩はあの妖艶さを纏ってあたしを見つめた。
「っ!?」
「……」
これは説明が面倒だったとか言うやつだね。
もう、ちゃんと教えてよ!
じとーっと見つめても奏は顔をあたしに向けない。
仕方ないので坂本先輩に視線を戻した。
彼は仕方なさそうに笑ってから、二年前のことを簡単に説明してくれる。
二年前のあの抗争は二人の総長と坂本さんで仕組んだことだったらしい。
なんでも、当時の《月帝》と《星劉》も今のようにピリピリした状態だったとか。
そのため、周囲に影響が出てしまう前にあえて抗争を起こして発散させてしまおうと画策したということだった。
「でも、持ってこない様に言っていて、幹部達でチェックもしたはずだったのに何故か数人が刃物を持ってきていたんだ」
あとは知っている通りの展開だと坂本先輩は話す。
「そう、だったんですね……。え? でもあたし関係ありますか? 確かにあのときはみんな止まってくれたみたいですけど、あたしその後すぐ逃げちゃいましたし」
あの後でまたケンカが再開したっておかしくなかったわけで……。
そんな疑問を投げかけると、坂本先輩はあの妖艶さを纏ってあたしを見つめた。
「っ!?」