地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
そうしていつもの王子様スマイルに戻った坂本先輩は、「とにかく」と話をまとめた。
「そういうわけで、二年前は結果としては大きな事件もなく不良達を発散させることが出来たんだ」
「そうなんですね」
とりあえずは理解出来たのでそう返事をする。
「で、ここからが今回の話だ」
と、やっと奏は本題の話に戻ってきた。
もう、面倒な説明だけ人任せにするんだから。
ジトッと見るけれど奏は素知らぬふりをしているのか気にした様子はない。
「それで? 今回は確実に自分達だけで何とかなると自信を持って言えますか?」
嫌に真剣な目で奏は言う。
だから、あたしも黙って坂本先輩の答えを待った。
「……正直に言おう。……自信はないよ」
流石の坂本先輩も笑顔を消して答える。
「万全は期すつもりだけれど、それは二年前も同じだった。正直、どうなるか分からないというのが本音だね」
無表情に近い顔でそう言った彼は、スッとあたしに視線を向けた。
「……だから美来さん……また、君の歌声を聞かせてくれないか?」
「え……?」
妖しくもない、優しくもない真剣な目に見つめられてすぐには答えられない。
「そういうわけで、二年前は結果としては大きな事件もなく不良達を発散させることが出来たんだ」
「そうなんですね」
とりあえずは理解出来たのでそう返事をする。
「で、ここからが今回の話だ」
と、やっと奏は本題の話に戻ってきた。
もう、面倒な説明だけ人任せにするんだから。
ジトッと見るけれど奏は素知らぬふりをしているのか気にした様子はない。
「それで? 今回は確実に自分達だけで何とかなると自信を持って言えますか?」
嫌に真剣な目で奏は言う。
だから、あたしも黙って坂本先輩の答えを待った。
「……正直に言おう。……自信はないよ」
流石の坂本先輩も笑顔を消して答える。
「万全は期すつもりだけれど、それは二年前も同じだった。正直、どうなるか分からないというのが本音だね」
無表情に近い顔でそう言った彼は、スッとあたしに視線を向けた。
「……だから美来さん……また、君の歌声を聞かせてくれないか?」
「え……?」
妖しくもない、優しくもない真剣な目に見つめられてすぐには答えられない。