地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
もう、気にしないなんて無理なんだ。
「ちなみに想定外なことが起こってもあたしが歌わなかったらどうなりますか?」
もうほとんど心は決まっていたけれど、もう一押しが欲しくて聞いてみた。
「そうだね。……《月帝》と《星劉》が本格的に対立するのは避けられないかな」
「そう、ですか」
やっぱり、と思う。
そこまでは予想出来たこと。
でも、続けられた言葉は予想以上に悪いものだった。
「いまこの学校は、北は《月帝》、西は《星劉》、東は生徒会といったようにそれぞれの校舎をそれぞれの組織が管理しているようなものなんだ。《月帝》と《星劉》が本格的に対立すればその影響は一般生徒にも出る」
「そんな!」
「それぞれの組織のトップである僕たちが幼馴染だから、話し合う機会もあってすり合わせることで均衡を保ってきた。でも対立が深まれば司狼と怜王の間に亀裂が入る。そうしたら均衡は崩れてしまうだろうね」
坂本先輩は悲しそうに微笑みながら告げる。
あまりにもな状況に絶句していると、奏がジトッとした目で坂本先輩を見た。
「坂本先輩。それ、ほぼ脅しになってませんか?」
「そうかな? でも事実だよ?」
そんな言葉を交わした二人はあたしを見る。
「ちなみに想定外なことが起こってもあたしが歌わなかったらどうなりますか?」
もうほとんど心は決まっていたけれど、もう一押しが欲しくて聞いてみた。
「そうだね。……《月帝》と《星劉》が本格的に対立するのは避けられないかな」
「そう、ですか」
やっぱり、と思う。
そこまでは予想出来たこと。
でも、続けられた言葉は予想以上に悪いものだった。
「いまこの学校は、北は《月帝》、西は《星劉》、東は生徒会といったようにそれぞれの校舎をそれぞれの組織が管理しているようなものなんだ。《月帝》と《星劉》が本格的に対立すればその影響は一般生徒にも出る」
「そんな!」
「それぞれの組織のトップである僕たちが幼馴染だから、話し合う機会もあってすり合わせることで均衡を保ってきた。でも対立が深まれば司狼と怜王の間に亀裂が入る。そうしたら均衡は崩れてしまうだろうね」
坂本先輩は悲しそうに微笑みながら告げる。
あまりにもな状況に絶句していると、奏がジトッとした目で坂本先輩を見た。
「坂本先輩。それ、ほぼ脅しになってませんか?」
「そうかな? でも事実だよ?」
そんな言葉を交わした二人はあたしを見る。