地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
***
しのぶに呼ばれて、明るいうちに着替えてしまおうと彼女が作った衣装を着る。
なんていうか、シンプルなんだけど凝ってる衣装。
ロングスカートのワンピースタイプで、胸元から切り返しになって開くようになっていた。
その部分に綺麗な和柄の布が付けられている。
「かぐや姫をイメージしたから色々つけちゃったけど……うん、なかなかいいんじゃない?」
と自分の衣装を自画自賛していた。
「すごいね……十二単をイメージしたって言ったっけ? 面白いね、こんな風に出来るんだ」
「まあ、ワンピースタイプだし本当に布を重ねる事はできないから、あくまでイメージなんだけどね。良い柄の布があって良かったよー」
満足そうにニコニコと解説するしのぶ。
でもこの衣装を作るのにお金を使わせてしまったんじゃないかな?
特に和柄の布なんてそこそこしそうな物に見える。
うう……でも今は金欠で……。
遥華の店でこの間の服代も支払って来たので、本気で使えるお金がない。
「ありがとう。でもごめんね、結構お金かかっちゃったでしょう? 来月なれば払うから」
申し訳なく思いながらそう言うと、しのぶは「気にしないでよ」と笑った。
しのぶに呼ばれて、明るいうちに着替えてしまおうと彼女が作った衣装を着る。
なんていうか、シンプルなんだけど凝ってる衣装。
ロングスカートのワンピースタイプで、胸元から切り返しになって開くようになっていた。
その部分に綺麗な和柄の布が付けられている。
「かぐや姫をイメージしたから色々つけちゃったけど……うん、なかなかいいんじゃない?」
と自分の衣装を自画自賛していた。
「すごいね……十二単をイメージしたって言ったっけ? 面白いね、こんな風に出来るんだ」
「まあ、ワンピースタイプだし本当に布を重ねる事はできないから、あくまでイメージなんだけどね。良い柄の布があって良かったよー」
満足そうにニコニコと解説するしのぶ。
でもこの衣装を作るのにお金を使わせてしまったんじゃないかな?
特に和柄の布なんてそこそこしそうな物に見える。
うう……でも今は金欠で……。
遥華の店でこの間の服代も支払って来たので、本気で使えるお金がない。
「ありがとう。でもごめんね、結構お金かかっちゃったでしょう? 来月なれば払うから」
申し訳なく思いながらそう言うと、しのぶは「気にしないでよ」と笑った。