地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
「久保くんがはじめての相手だね」
「……」
すると、瞬時に久保くんの表情が固まる。
あたし何か変なこと言ったかな? と不安に思いかけたのと同時に、彼は突然ゴンッと大きな音を立てて頭をテーブルにぶつけた。
「え? え!? ど、どうしたの久保くん⁉」
突然の意味不明な行動に驚くことしか出来ないあたしに、久保くんはそのままの状態で顔をこちらに向けた。
「そういうこと無闇に言うな。……襲いたくなるだろうが」
「襲いたくなるって……」
久保くんの言葉を繰り返しながら、瞬時に思う。
いや、しないよね?
出会った頃の久保くんならそんなことを言うまでもなく襲ってきたと思う。
でも、今の久保くんはやらないだろう。
どうしてこんなに変わってしまったのかはいまだに分からないけれど、一緒にいても危険は感じない。
「……前までの久保くんならしたかもしれないけど、今の久保くんはしないよね? なんで?」
何度か聞こうとしたけれど、なんだかんだでちゃんとした答えを聞いていなかった気がする。
だから、せっかくの機会だしとついでに聞いてみた。
「……」
少し黙り込んだ久保くんは、あたしから視線だけをそらして拗ねたような声でボソボソと話す。
「……」
すると、瞬時に久保くんの表情が固まる。
あたし何か変なこと言ったかな? と不安に思いかけたのと同時に、彼は突然ゴンッと大きな音を立てて頭をテーブルにぶつけた。
「え? え!? ど、どうしたの久保くん⁉」
突然の意味不明な行動に驚くことしか出来ないあたしに、久保くんはそのままの状態で顔をこちらに向けた。
「そういうこと無闇に言うな。……襲いたくなるだろうが」
「襲いたくなるって……」
久保くんの言葉を繰り返しながら、瞬時に思う。
いや、しないよね?
出会った頃の久保くんならそんなことを言うまでもなく襲ってきたと思う。
でも、今の久保くんはやらないだろう。
どうしてこんなに変わってしまったのかはいまだに分からないけれど、一緒にいても危険は感じない。
「……前までの久保くんならしたかもしれないけど、今の久保くんはしないよね? なんで?」
何度か聞こうとしたけれど、なんだかんだでちゃんとした答えを聞いていなかった気がする。
だから、せっかくの機会だしとついでに聞いてみた。
「……」
少し黙り込んだ久保くんは、あたしから視線だけをそらして拗ねたような声でボソボソと話す。