地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
他にも、あたしが《かぐや姫》だとバレてしまったから八神さんと如月さんに強引に迫られそうだし、生徒会に入れば少しは回避できるかも。
なんて思惑もあって、あたしは生徒会に入ることを了承した。
「じゃあ、僕か有栖川の補佐についてもらおうかな? 出来れば僕の――」
「すみれ先輩でお願いします!」
坂本先輩と二人きりになってまた迫られたら困る!
そんな思いでとっさに叫んだけれど、気分を害してしまったかも知れないと少し不安になる。
でも、坂本先輩は怒ることはせず少しだけ悲しそうに微笑んだ。
「そっか……残念」
「あ……」
そうなると思い切り拒否したことに罪悪感が湧いて来てしまって……。
「でも、忙しいときは手伝ってくれると助かるな」
「あ、はい。そういうときなら……」
代わりに、続けて申し訳なさそうにされたお願いは了承してしまう。
すると彼は、高志くんには見えないように妖しさを含んだ笑みを浮かべた。
「それは良かった」
「っ⁉」
あれ?
これ、もしかして騙された?
了承するように誘導されてしまったことに今更ながら気付いて口をはくはくさせる。
「ん? 星宮さん、どうしたんだ?」
そんなあたしを見て不思議そうな顔をする高志くん。
あたしの視線を追って彼が坂本先輩の方を見たときには、いつもの王子様スマイルになっていた。
「千隼様、どうかしたんですか?」
「さあ? どうしたんだろうね?」
とぼける坂本先輩に、あたしは叫びたいのをこらえるので精一杯だった。
この、腹黒会長めーーー!
なんて思惑もあって、あたしは生徒会に入ることを了承した。
「じゃあ、僕か有栖川の補佐についてもらおうかな? 出来れば僕の――」
「すみれ先輩でお願いします!」
坂本先輩と二人きりになってまた迫られたら困る!
そんな思いでとっさに叫んだけれど、気分を害してしまったかも知れないと少し不安になる。
でも、坂本先輩は怒ることはせず少しだけ悲しそうに微笑んだ。
「そっか……残念」
「あ……」
そうなると思い切り拒否したことに罪悪感が湧いて来てしまって……。
「でも、忙しいときは手伝ってくれると助かるな」
「あ、はい。そういうときなら……」
代わりに、続けて申し訳なさそうにされたお願いは了承してしまう。
すると彼は、高志くんには見えないように妖しさを含んだ笑みを浮かべた。
「それは良かった」
「っ⁉」
あれ?
これ、もしかして騙された?
了承するように誘導されてしまったことに今更ながら気付いて口をはくはくさせる。
「ん? 星宮さん、どうしたんだ?」
そんなあたしを見て不思議そうな顔をする高志くん。
あたしの視線を追って彼が坂本先輩の方を見たときには、いつもの王子様スマイルになっていた。
「千隼様、どうかしたんですか?」
「さあ? どうしたんだろうね?」
とぼける坂本先輩に、あたしは叫びたいのをこらえるので精一杯だった。
この、腹黒会長めーーー!