地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
双子とデート
「美来……お前馬鹿?」
「はぁ⁉」
後夜祭も無事に終え、色々と走り回ったりトラブルの収集に奔走した生徒会メンバーを労わってから寮に帰ってきたあたし。
文化祭の屋台などで食べる生徒もいるからと今日は第一学生寮では夕食は出ない。
だから先に帰って来ていた奏が今日は夕飯を用意してくれた。
その夕食の席でのこと。
あたしが明日勇人くんと明人くんと出かけてくると話したら、そう言われた。
「馬鹿って何? あたし二人と遊びに行ってくるって言っただけだよね?」
それだけで馬鹿呼ばわりは流石にないんじゃない⁉
怒り交じりに不満を訴えたけれど、奏はジトッとした目で見てくる。
「だって、それってデートなんじゃないのか?」
「え……? まあ、明人くんはデートとかって言ってたけど、デートって二人で行くものでしょ? 三人で遊ぼうって言われたし……」
「お前さ、あの二人が仲の良い双子ってちゃんと分かってる? お前を共有しようとか考えててもおかしくないんだぞ?」
「え……」
いや、あの二人が仲が良いことは分かってるけど……。
「でも、友達だし……」
「向こうはそう思ってないかもしれないだろ?」
「ぅぐっ……」
経験上、そのパターンは確かにあった。
そして一緒に遊びに行ったがために悪い結果になってしまったことも。
「はぁ⁉」
後夜祭も無事に終え、色々と走り回ったりトラブルの収集に奔走した生徒会メンバーを労わってから寮に帰ってきたあたし。
文化祭の屋台などで食べる生徒もいるからと今日は第一学生寮では夕食は出ない。
だから先に帰って来ていた奏が今日は夕飯を用意してくれた。
その夕食の席でのこと。
あたしが明日勇人くんと明人くんと出かけてくると話したら、そう言われた。
「馬鹿って何? あたし二人と遊びに行ってくるって言っただけだよね?」
それだけで馬鹿呼ばわりは流石にないんじゃない⁉
怒り交じりに不満を訴えたけれど、奏はジトッとした目で見てくる。
「だって、それってデートなんじゃないのか?」
「え……? まあ、明人くんはデートとかって言ってたけど、デートって二人で行くものでしょ? 三人で遊ぼうって言われたし……」
「お前さ、あの二人が仲の良い双子ってちゃんと分かってる? お前を共有しようとか考えててもおかしくないんだぞ?」
「え……」
いや、あの二人が仲が良いことは分かってるけど……。
「でも、友達だし……」
「向こうはそう思ってないかもしれないだろ?」
「ぅぐっ……」
経験上、そのパターンは確かにあった。
そして一緒に遊びに行ったがために悪い結果になってしまったことも。