地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
何かあるたびにあたしを気にする奏に、その子たちが嫉妬とか不満を覚えてもいいものだけど……。
何故かその彼女たちは不満も覚えず、逆に奏と一緒になってあたしを気にかけるんだ。
しのぶはどうなのかは分からないけれど、彼女が怒ったりする姿は思い浮かばない。
むしろ嬉々として、奏と一緒にあたし達を尾行でもする姿が思い浮かぶ。
たまにしのぶ、あたしのことを友達っていうより大事な妹みたいに扱ってる気がするし……。
なんなのあれ。
もう奏と付き合う通り越して結婚してるんじゃないの?
なんて本気で思ってしまう。
「で? 遊園地だっけ? 待ち合わせはどこに何時?」
待ち合わせの場所と時間まで聞いてくるってことははじめからずっとくっついてくるつもりなんだろうか?
でもそれは無理だ。
「待ち合わせは九時にここ。第二学生寮の前だよ。なんか、二人の家の運転手さんに頼んで車出してもらうからって」
「は? なんでそんなことになったんだ?」
少し驚いた奏に説明する。
誘いを受けたものの、今のあたしは金欠だった。
遊園地でのフリーパスだけならギリギリ何とかなりそうだけど、行くまでの電車代や昼食代は無理そうだ。
何故かその彼女たちは不満も覚えず、逆に奏と一緒になってあたしを気にかけるんだ。
しのぶはどうなのかは分からないけれど、彼女が怒ったりする姿は思い浮かばない。
むしろ嬉々として、奏と一緒にあたし達を尾行でもする姿が思い浮かぶ。
たまにしのぶ、あたしのことを友達っていうより大事な妹みたいに扱ってる気がするし……。
なんなのあれ。
もう奏と付き合う通り越して結婚してるんじゃないの?
なんて本気で思ってしまう。
「で? 遊園地だっけ? 待ち合わせはどこに何時?」
待ち合わせの場所と時間まで聞いてくるってことははじめからずっとくっついてくるつもりなんだろうか?
でもそれは無理だ。
「待ち合わせは九時にここ。第二学生寮の前だよ。なんか、二人の家の運転手さんに頼んで車出してもらうからって」
「は? なんでそんなことになったんだ?」
少し驚いた奏に説明する。
誘いを受けたものの、今のあたしは金欠だった。
遊園地でのフリーパスだけならギリギリ何とかなりそうだけど、行くまでの電車代や昼食代は無理そうだ。