地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
学生の食堂でピザとか、やっぱりここの食堂って普通じゃないと思う。
しかもやっぱりここの料理は学生の食堂の域を超えていた。
チーズはしっかり芳醇な香りが残っている。生地はふわもちなのに表面はカリッと仕上がってるし。
それでいて焦げ目もほど良くホント文句なし!
やけ食いしていたあたしだけれど、思いもかけず八神さんからもらったピザで癒されることが出来た。
だから食べ終わったらもう一度、今度は心からお礼を言う。
「八神さん、ありがとうございます。ピザ、本当に美味しかったです」
「っ! お、おう……」
戸惑い気味に返事をした八神さんは、あたしから視線を逸らしてなにやらぶつぶつ言い始めた。
「なんだ? 今こいつ地味な格好のままだよな? なんでキラキラしてんだ? フィルターでもかかってんのか?」
そんな風によく分からない独り言を口にしていたので放置しつつ、最後にお茶を飲んでいると少し離れていた久保くんが「ごちそーさん」と言って席を立った。
「あ」
モヤモヤイライラが落ち着いたこともあって、また久保くんに話しかける意欲を取り戻したあたしは彼を追いかけるように席を立った。
しかもやっぱりここの料理は学生の食堂の域を超えていた。
チーズはしっかり芳醇な香りが残っている。生地はふわもちなのに表面はカリッと仕上がってるし。
それでいて焦げ目もほど良くホント文句なし!
やけ食いしていたあたしだけれど、思いもかけず八神さんからもらったピザで癒されることが出来た。
だから食べ終わったらもう一度、今度は心からお礼を言う。
「八神さん、ありがとうございます。ピザ、本当に美味しかったです」
「っ! お、おう……」
戸惑い気味に返事をした八神さんは、あたしから視線を逸らしてなにやらぶつぶつ言い始めた。
「なんだ? 今こいつ地味な格好のままだよな? なんでキラキラしてんだ? フィルターでもかかってんのか?」
そんな風によく分からない独り言を口にしていたので放置しつつ、最後にお茶を飲んでいると少し離れていた久保くんが「ごちそーさん」と言って席を立った。
「あ」
モヤモヤイライラが落ち着いたこともあって、また久保くんに話しかける意欲を取り戻したあたしは彼を追いかけるように席を立った。