地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
「うん、分かった」
あたしも正直その方がいい。
まだ、久保くんへの気持ちに名前を付ける勇気がないから。
その時までに、あたしも受け止められるようにしておかないと。
「仕切り直し、待ってるね」
無意識に出た言葉に、久保くんは「え?」とあたしの目を見返す。
自分の言った言葉がどういう意味を持つのかまだ気づいていなかったあたしは、笑顔のまま見つめ返した。
「っ! あ……え? マジ、で?」
驚き、昨日以上に真っ赤になった久保くんは、呼吸すらまともに出来ているのか心配になるほど。
「久保くん? 大丈夫?」
声を掛けたけれど、さっきみたいにまた手のひらを突き出されて止まった。
「あ……だ、だいじょーぶ、だ……多分。……とにかく、その……またな」
「あ、うん……またね?」
どっちにしろ同じ教室に戻るんじゃあ……と思ったけれど、それは口にしないでおいた。
フラフラと階段を下りていく久保くんを見つめながら、付き添わなくて大丈夫かなぁと思う。
でも、なんとなく今あたしが行ったら逆効果な気がしてただ彼を見送った。
でもどうしていきなりあんなに赤くなっちゃったんだろう?
あたしが仕切り直しの告白を待ってるねって言ってからだけど……。
「……あ」
あたしも正直その方がいい。
まだ、久保くんへの気持ちに名前を付ける勇気がないから。
その時までに、あたしも受け止められるようにしておかないと。
「仕切り直し、待ってるね」
無意識に出た言葉に、久保くんは「え?」とあたしの目を見返す。
自分の言った言葉がどういう意味を持つのかまだ気づいていなかったあたしは、笑顔のまま見つめ返した。
「っ! あ……え? マジ、で?」
驚き、昨日以上に真っ赤になった久保くんは、呼吸すらまともに出来ているのか心配になるほど。
「久保くん? 大丈夫?」
声を掛けたけれど、さっきみたいにまた手のひらを突き出されて止まった。
「あ……だ、だいじょーぶ、だ……多分。……とにかく、その……またな」
「あ、うん……またね?」
どっちにしろ同じ教室に戻るんじゃあ……と思ったけれど、それは口にしないでおいた。
フラフラと階段を下りていく久保くんを見つめながら、付き添わなくて大丈夫かなぁと思う。
でも、なんとなく今あたしが行ったら逆効果な気がしてただ彼を見送った。
でもどうしていきなりあんなに赤くなっちゃったんだろう?
あたしが仕切り直しの告白を待ってるねって言ってからだけど……。
「……あ」