地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
「でもこの量、もう食べきれないでしょう? ちょっと何とかした方がいいんじゃない?」
しのぶに心配そうに言われてあたしは眉を下げて「うん……」と頷いた。
もうすでに一人で全部食べれる量は超えている。
一口くらいは食べるようにしているけれど、それすらももう限界に近い。
「……後ですみれ先輩にでも相談してみるよ」
受け取ってもらえるだけで良いんです! という彼女たちには悪いけれど、せめて量を減らしてもらわないと……。
「ま、とにかく今日の分も消費していかないとねー」
奈々はあたしの落ち込みそうな気持ちを跳ね飛ばすように明るく言うと、差し入れの中からクッキーの詰め合わせを取った。
そうして中から一つつまみ取って。
「ほら美来、あーん」
差し出されたクッキーを迎え入れるように口を開けると、ポンと軽く投げ入れられた。
口に入った瞬間にバターの香りが広がる。
手作りの優しい味がして、幸せな気分になった。
「うん、美味しい……」
自然と微笑みながら感想を口にすると、なんだか三人から微笑ましいといった表情が向けられているのに気づく。
「そんな風に幸せそうに食べてもらえてるんだから、ちょっとしか食べてもらえなくてもプレゼントしてくれた子達は嬉しいと思うよ」
「そうかな?」
しのぶに心配そうに言われてあたしは眉を下げて「うん……」と頷いた。
もうすでに一人で全部食べれる量は超えている。
一口くらいは食べるようにしているけれど、それすらももう限界に近い。
「……後ですみれ先輩にでも相談してみるよ」
受け取ってもらえるだけで良いんです! という彼女たちには悪いけれど、せめて量を減らしてもらわないと……。
「ま、とにかく今日の分も消費していかないとねー」
奈々はあたしの落ち込みそうな気持ちを跳ね飛ばすように明るく言うと、差し入れの中からクッキーの詰め合わせを取った。
そうして中から一つつまみ取って。
「ほら美来、あーん」
差し出されたクッキーを迎え入れるように口を開けると、ポンと軽く投げ入れられた。
口に入った瞬間にバターの香りが広がる。
手作りの優しい味がして、幸せな気分になった。
「うん、美味しい……」
自然と微笑みながら感想を口にすると、なんだか三人から微笑ましいといった表情が向けられているのに気づく。
「そんな風に幸せそうに食べてもらえてるんだから、ちょっとしか食べてもらえなくてもプレゼントしてくれた子達は嬉しいと思うよ」
「そうかな?」