地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
第二学生寮のトラブル
差し入れに関しては相談したすみれ先輩が何とかすると言ってくれた。
生徒会の仕事もあるのに申し訳ないなって思ったんだけど、文化祭が終わると二月の生徒会選挙まではそこまで大きなイベントはないから大丈夫なのだそうだ。
でもすみれ先輩には色々お世話になってるし、何かお礼しなきゃなぁと思った。
手作りのお菓子とかあげたら喜ぶかな?
お菓子はあまり得意じゃないけれど、奏に教えてもらえば簡単なものなら出来そう。
今週末は三連休だし、ゆっくり考えてみようかな?
なんて思っていたんだけど……。
予想もしていなかったトラブルが発生してしまったんだ。
***
三連休初日の朝。
休みだからとゆっくり朝食の準備をしていたときにそれは起こった。
「え? あれ?」
突然さっきまで普通に出ていたはずの水道が出なくなり、蛇口だけでなく首もひねる。
何度開け閉めしても出なかったので、隣の部屋の奏に電話で聞いてみた。
「そっちの水道はお水出る? こっちの部屋だけなのかな?」
『いや、こっちも出ない。ちょっと久保にも聞いてみるか』
そう言う奏に付き合うように、あたしも外に出て久保くんの部屋を訪ねた。
生徒会の仕事もあるのに申し訳ないなって思ったんだけど、文化祭が終わると二月の生徒会選挙まではそこまで大きなイベントはないから大丈夫なのだそうだ。
でもすみれ先輩には色々お世話になってるし、何かお礼しなきゃなぁと思った。
手作りのお菓子とかあげたら喜ぶかな?
お菓子はあまり得意じゃないけれど、奏に教えてもらえば簡単なものなら出来そう。
今週末は三連休だし、ゆっくり考えてみようかな?
なんて思っていたんだけど……。
予想もしていなかったトラブルが発生してしまったんだ。
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三連休初日の朝。
休みだからとゆっくり朝食の準備をしていたときにそれは起こった。
「え? あれ?」
突然さっきまで普通に出ていたはずの水道が出なくなり、蛇口だけでなく首もひねる。
何度開け閉めしても出なかったので、隣の部屋の奏に電話で聞いてみた。
「そっちの水道はお水出る? こっちの部屋だけなのかな?」
『いや、こっちも出ない。ちょっと久保にも聞いてみるか』
そう言う奏に付き合うように、あたしも外に出て久保くんの部屋を訪ねた。