地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
***
食後は少し休んでからお風呂に入る。
ちょっとした銭湯くらいの大きな湯舟に遥華と二人で入った。
「え? 露天風呂もあるの?」
「うん、親父さんの趣味でね。ちゃんと温泉も引いてるんだよ?」
「凄い……」
職業は置いとくとしても、豪邸だしお金持ちの部類には入るんだろう。
でも、一家庭に温泉引いてること自体が凄いのに露天風呂作るとか……。
本気で好きじゃなきゃ作らないよね。
「今日は男連中が一斉に入って汚れてそうだしさ、明日一緒に入ろうよ。貸し切りになるようにしておくから」
「うん」
覗かれないかとか心配なところはあるけれど、その辺りをちゃんとしてもらえるならあたしも入ってみたい。
「いつもはあたし一人になっちゃうからあんまり露天にはいかないんだよね。女だけで貸し切りしよー」
拳を上げて軽く意気込む遥華に、あたしはちょっと疑問に思ってたことを聞いてみる。
「女と言えばさ……充成さんの奥さん――銀星さんのお母さんっていないの?」
さっきの食事のときもいなかったし、今遥華も露天は自分一人になるって言った。
もしかして――と良くない想像をしてしまう。
でも、遥華は「ああ! ごめん!」と謝って慌てて否定する。
食後は少し休んでからお風呂に入る。
ちょっとした銭湯くらいの大きな湯舟に遥華と二人で入った。
「え? 露天風呂もあるの?」
「うん、親父さんの趣味でね。ちゃんと温泉も引いてるんだよ?」
「凄い……」
職業は置いとくとしても、豪邸だしお金持ちの部類には入るんだろう。
でも、一家庭に温泉引いてること自体が凄いのに露天風呂作るとか……。
本気で好きじゃなきゃ作らないよね。
「今日は男連中が一斉に入って汚れてそうだしさ、明日一緒に入ろうよ。貸し切りになるようにしておくから」
「うん」
覗かれないかとか心配なところはあるけれど、その辺りをちゃんとしてもらえるならあたしも入ってみたい。
「いつもはあたし一人になっちゃうからあんまり露天にはいかないんだよね。女だけで貸し切りしよー」
拳を上げて軽く意気込む遥華に、あたしはちょっと疑問に思ってたことを聞いてみる。
「女と言えばさ……充成さんの奥さん――銀星さんのお母さんっていないの?」
さっきの食事のときもいなかったし、今遥華も露天は自分一人になるって言った。
もしかして――と良くない想像をしてしまう。
でも、遥華は「ああ! ごめん!」と謝って慌てて否定する。