地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
「おう、来たな。って、またその格好かよ」
「……銀星さん? えっと……おはようございます」
銀星さんは朝が弱いらしく、朝食の席にはいなかった。
だから今日会うのは今が初めてだ。
「ああ、はよ。……ほら、乗れよ」
挨拶の返し方が久保くんと似ていることに少しドキッとしながら、渡されたヘルメットを思わず受け取る。
でも、疑問しか浮かばない。
「え? 乗れってどういう……」
「ちょっと銀星⁉ 美来はあたしと“二人で”出かけるのよ⁉」
あたしの疑問の声にかぶせるように遥華が抗議する。
その様子を見ると、ただ送ってくれるとかではないことは明白だった。
「うるせぇ。遥華、お前ばっか独り占めしてんじゃねぇよ」
「独り占めなんて――」
「してるよな?」
「……」
遥華は否定しようとしたけれど繰り返し聞かれて黙り込んだ。
まあ、独り占めと言えばそうかもしれないけれど……。
でも、元々あたしも遥華にお世話になるつもりで来たから……遥華以外の人と遊んだり出かけたりする予定はない。
銀星さんがどこに行くつもりなのかは分からないけれど、良い予感はあまりしないので遠慮したいところだ。
「……銀星さん? えっと……おはようございます」
銀星さんは朝が弱いらしく、朝食の席にはいなかった。
だから今日会うのは今が初めてだ。
「ああ、はよ。……ほら、乗れよ」
挨拶の返し方が久保くんと似ていることに少しドキッとしながら、渡されたヘルメットを思わず受け取る。
でも、疑問しか浮かばない。
「え? 乗れってどういう……」
「ちょっと銀星⁉ 美来はあたしと“二人で”出かけるのよ⁉」
あたしの疑問の声にかぶせるように遥華が抗議する。
その様子を見ると、ただ送ってくれるとかではないことは明白だった。
「うるせぇ。遥華、お前ばっか独り占めしてんじゃねぇよ」
「独り占めなんて――」
「してるよな?」
「……」
遥華は否定しようとしたけれど繰り返し聞かれて黙り込んだ。
まあ、独り占めと言えばそうかもしれないけれど……。
でも、元々あたしも遥華にお世話になるつもりで来たから……遥華以外の人と遊んだり出かけたりする予定はない。
銀星さんがどこに行くつもりなのかは分からないけれど、良い予感はあまりしないので遠慮したいところだ。