地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
「すみませんが――」
「まあまあ落ち着いて」
遥華の肩を持って銀星さんの誘いを拒否しようとしたんだけれど、もう一人の人物――連さんがあたしの言葉を遮るように声を上げる。
「確かに美来ちゃんは遥華が連れて来たんだから二人で遊びに行きたいってのも分かるけどさ。でも遥華こないだ言ったよな? 銀星の邪魔はしないって」
「それは……」
「こんなチャンス滅多にないんだからさ、一緒に来てくれよ。ヨシとノブにはもう先に行って準備しといてくれって言ってんだから」
ヨシさんとノブさん?
準備って何?
疑問に思ったけれど、二人の会話は続いていて聞くことが出来ない。
「……連、あんたさっき人の予定聞いておいてそういう準備してるとか……卑怯じゃない?」
「それは悪いと思ってるよ。でも銀星が起きるまでどうするかハッキリしなかったんだ」
困ったように笑う連さんはそのまま銀星さんを見る。
つられるようにあたしと遥華も視線をそっちに移すと、少しムスッとした表情の銀星さんが口を開いた。
「で? 遥華……俺の邪魔すんの? しねぇの?」
「……はぁ、分かったわよ。泣かせないなら邪魔はしないって言っちゃったもんね」
銀星さんの確認のような質問に、遥華の方が折れた。
ため息を吐いて連さんの方に行き、ヘルメットを着け始める。
「まあまあ落ち着いて」
遥華の肩を持って銀星さんの誘いを拒否しようとしたんだけれど、もう一人の人物――連さんがあたしの言葉を遮るように声を上げる。
「確かに美来ちゃんは遥華が連れて来たんだから二人で遊びに行きたいってのも分かるけどさ。でも遥華こないだ言ったよな? 銀星の邪魔はしないって」
「それは……」
「こんなチャンス滅多にないんだからさ、一緒に来てくれよ。ヨシとノブにはもう先に行って準備しといてくれって言ってんだから」
ヨシさんとノブさん?
準備って何?
疑問に思ったけれど、二人の会話は続いていて聞くことが出来ない。
「……連、あんたさっき人の予定聞いておいてそういう準備してるとか……卑怯じゃない?」
「それは悪いと思ってるよ。でも銀星が起きるまでどうするかハッキリしなかったんだ」
困ったように笑う連さんはそのまま銀星さんを見る。
つられるようにあたしと遥華も視線をそっちに移すと、少しムスッとした表情の銀星さんが口を開いた。
「で? 遥華……俺の邪魔すんの? しねぇの?」
「……はぁ、分かったわよ。泣かせないなら邪魔はしないって言っちゃったもんね」
銀星さんの確認のような質問に、遥華の方が折れた。
ため息を吐いて連さんの方に行き、ヘルメットを着け始める。