地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
でも、うん。
「何となくだけど、遥華の言いたい事は分かるよ」
こうやって盛り上がって馬鹿やって、でもそうやって気を許せると思ったらすんなり受け入れてくれる。
ただ歌って、一緒に盛り上がっただけなのにもう初めのよそ者感が無くなっているんだもん。
馬鹿で単純。
でもだからこそ真っ直ぐに受け入れてくれる。
《crime》ってチームはそういう集まりなんだってことが分かった。
「美来はこういう馬鹿って嫌い?」
「そうだね……馬鹿で迷惑なだけの人は嫌いだけど、こういう単純で素直な馬鹿はそこまで嫌いじゃないかも」
好きと言えるほどにはまだ彼らのことを知らない。
でも、そういう素直さは嫌いじゃないなって思った。
「そっか、良かった」
と笑顔になる遥華を微笑ましく見ていると、歌い終えた銀星さんもこっちにやって来た。
瓶のままコーラを一気飲みしている。
「ぷはぁ! 久々に思い切り歌ったぜ。どうだ美来? 俺の歌も中々だろ?」
なんて言いながら近くに来て肩を抱こうとしてくる銀星さん。
女を侍らせようとするのは彼にとって無意識の行動なんだろうかと呆れながら、あたしはその手に捕まる前に逃げた。
そして守ってくれると言っていた遥華の方に引っ付く。
「何となくだけど、遥華の言いたい事は分かるよ」
こうやって盛り上がって馬鹿やって、でもそうやって気を許せると思ったらすんなり受け入れてくれる。
ただ歌って、一緒に盛り上がっただけなのにもう初めのよそ者感が無くなっているんだもん。
馬鹿で単純。
でもだからこそ真っ直ぐに受け入れてくれる。
《crime》ってチームはそういう集まりなんだってことが分かった。
「美来はこういう馬鹿って嫌い?」
「そうだね……馬鹿で迷惑なだけの人は嫌いだけど、こういう単純で素直な馬鹿はそこまで嫌いじゃないかも」
好きと言えるほどにはまだ彼らのことを知らない。
でも、そういう素直さは嫌いじゃないなって思った。
「そっか、良かった」
と笑顔になる遥華を微笑ましく見ていると、歌い終えた銀星さんもこっちにやって来た。
瓶のままコーラを一気飲みしている。
「ぷはぁ! 久々に思い切り歌ったぜ。どうだ美来? 俺の歌も中々だろ?」
なんて言いながら近くに来て肩を抱こうとしてくる銀星さん。
女を侍らせようとするのは彼にとって無意識の行動なんだろうかと呆れながら、あたしはその手に捕まる前に逃げた。
そして守ってくれると言っていた遥華の方に引っ付く。