地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
目の前でテンパっているしのぶを見て逆に冷静になったあたしはそんなことを思っていた。
そう思いながら、久保くん早く飽きてくれないかなーなんて思っていたのが悪かったんだろうか。
「っひゃ!」
突然、右耳がくすぐったくなって変な声が出てしまった。
何事かと見ると、あたしのおさげの先を使って久保くんが耳をくすぐったみたいだ。
ちょっ! 人の髪使って何してんのよ!?
「お、イイ反応。よそ見してねぇでこっち見ろよ」
久保くんはそう言って今度は首の方をくすぐってくる。
「んっ! やめっ!」
「イイ声するじゃんか、美来。ほら、もっと聞かせてみろよ」
逃げようと窓の方へとにじり寄るあたしに、彼はあたしの髪を持ったまま腕を伸ばす。
その顔は完全に面白がっている。
だから人の髪で何するのよ!?
しかもあたしの名前いつ覚えたの!?
ってかその顔、完全に面白そうなおもちゃを見つけた子供の顔なんだけど!?
無邪気とも取れるその表情は、あたしに取っては迷惑この上ないものだ。
ただでさえ関わってほしくないのに、更にちょっかい出してくるとかやめてほしい。
もう少しで目立たない様にと被っている猫を投げ捨ててしまいそうだ。
それでも何とか耐えていると、見かねたしのぶが助けてくれた。
そう思いながら、久保くん早く飽きてくれないかなーなんて思っていたのが悪かったんだろうか。
「っひゃ!」
突然、右耳がくすぐったくなって変な声が出てしまった。
何事かと見ると、あたしのおさげの先を使って久保くんが耳をくすぐったみたいだ。
ちょっ! 人の髪使って何してんのよ!?
「お、イイ反応。よそ見してねぇでこっち見ろよ」
久保くんはそう言って今度は首の方をくすぐってくる。
「んっ! やめっ!」
「イイ声するじゃんか、美来。ほら、もっと聞かせてみろよ」
逃げようと窓の方へとにじり寄るあたしに、彼はあたしの髪を持ったまま腕を伸ばす。
その顔は完全に面白がっている。
だから人の髪で何するのよ!?
しかもあたしの名前いつ覚えたの!?
ってかその顔、完全に面白そうなおもちゃを見つけた子供の顔なんだけど!?
無邪気とも取れるその表情は、あたしに取っては迷惑この上ないものだ。
ただでさえ関わってほしくないのに、更にちょっかい出してくるとかやめてほしい。
もう少しで目立たない様にと被っている猫を投げ捨ててしまいそうだ。
それでも何とか耐えていると、見かねたしのぶが助けてくれた。