地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
「え? じゃあ家には誰がいるんだ? 祖父母とか?」
「え、その……遥華、独り暮らししてて……」
「お前初日の電話で『遥華の家の人には良くしてもらってる』って言ってたよな?」
「うっ」
細かいところを確実に突かれ、これ以上嘘がつけなくなってしまった。
「……美来、嘘ついてないで正直に話せ」
「う、嘘なんて……」
悪あがきで誤魔化そうとしたけれど、あたしが嘘をつき通せるわけがなかった。
「バレバレだから。……悪あがきしてないで全部話せ」
「う……はい……」
結局、あたしが奏に嘘を吐けるわけがなかったんだ……。
***
というわけで、奏の部屋で正座しながら一通り話すことになってしまった。
久保くんは何故か奏にひと睨みされて問答無用で正座させられてたんだけど……何で?
「……ちゃんと反省してるのか?」
「ひゃい!」
いつになく低くドスの効いた声の奏に、あたしは本気でビビりながら返事をした。
「はぁ……まあ、過ぎたことは仕方ない。でも心配するから、嘘はつかないでくれよ?」
大きなため息を吐いてから幾分声を柔らかくする奏。
あたしは“うん”と言いかけて思いとどまった。
「え、その……遥華、独り暮らししてて……」
「お前初日の電話で『遥華の家の人には良くしてもらってる』って言ってたよな?」
「うっ」
細かいところを確実に突かれ、これ以上嘘がつけなくなってしまった。
「……美来、嘘ついてないで正直に話せ」
「う、嘘なんて……」
悪あがきで誤魔化そうとしたけれど、あたしが嘘をつき通せるわけがなかった。
「バレバレだから。……悪あがきしてないで全部話せ」
「う……はい……」
結局、あたしが奏に嘘を吐けるわけがなかったんだ……。
***
というわけで、奏の部屋で正座しながら一通り話すことになってしまった。
久保くんは何故か奏にひと睨みされて問答無用で正座させられてたんだけど……何で?
「……ちゃんと反省してるのか?」
「ひゃい!」
いつになく低くドスの効いた声の奏に、あたしは本気でビビりながら返事をした。
「はぁ……まあ、過ぎたことは仕方ない。でも心配するから、嘘はつかないでくれよ?」
大きなため息を吐いてから幾分声を柔らかくする奏。
あたしは“うん”と言いかけて思いとどまった。