地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
はじめは《月帝》の幹部だし先生も怖がって注意しないのかと思っていたけれど、よくよく思い返してみると先生たちが久保くん含め《月帝》や《星劉》の人たちを極端に怖がっている様子は無かった。
それでも注意しなかったのは授業を聞いていなくても勉強が出来るからだったんだね。
……まあ、だとしても授業態度が悪いって注意されてもおかしく無いんだろうけど。
そこは大目に見られてたってことだったのかな?
「あー、やっぱり1位は高志か」
あたしが納得したあたりで当の本人の声がした。
さっきまで教室で寝ていたけれどいつの間に来たんだろう?
人が多かったこともあって近くに来るまで分からなかった。
「久保くん、2位なんて凄いね! ちょっとビックリしちゃった」
「え、あ……ああ。……まあ、勉強は昔から出来る方だったからな」
あたしは驚きを伝えたくて彼に向き直る。
すると、照れくさそうに視線を逸らされてしまった。
でもすぐに戻されたそれは、少し真剣な光を宿している。
「……でも、今回は1位取りたかったんだけどな」
「今回は? いつもじゃなくて?」
言い方に疑問を覚えてそのまま聞くと、「いつもはそこまでじゃねぇな」と返って来た。
それでも注意しなかったのは授業を聞いていなくても勉強が出来るからだったんだね。
……まあ、だとしても授業態度が悪いって注意されてもおかしく無いんだろうけど。
そこは大目に見られてたってことだったのかな?
「あー、やっぱり1位は高志か」
あたしが納得したあたりで当の本人の声がした。
さっきまで教室で寝ていたけれどいつの間に来たんだろう?
人が多かったこともあって近くに来るまで分からなかった。
「久保くん、2位なんて凄いね! ちょっとビックリしちゃった」
「え、あ……ああ。……まあ、勉強は昔から出来る方だったからな」
あたしは驚きを伝えたくて彼に向き直る。
すると、照れくさそうに視線を逸らされてしまった。
でもすぐに戻されたそれは、少し真剣な光を宿している。
「……でも、今回は1位取りたかったんだけどな」
「今回は? いつもじゃなくて?」
言い方に疑問を覚えてそのまま聞くと、「いつもはそこまでじゃねぇな」と返って来た。