地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
***
「あ、久保くん。今日は――」
「おい幹人、昨日頼んだ仕事終わったか?」
昼食時、あたしの言葉を遮って八神さんが久保くんに声を掛ける。
「あ、まだちょっとかかりそうっす。昼飯食い終わったらやってしまうつもりなんで」
「そうか、ならいい」
八神さんに声を掛けられて久保くんが無視出来るはずもない。
そしてまだ仕事があるらしい久保くんは、そんな風に言われたら早くご飯を食べて続きをしなきゃならいと急ぎだす。
あたしが話しかける隙もなくなってしまった。
それでも少しくらいはとチャンスをうかがっていたのに、今度はあたしの方に話しかけてくる八神さん。
「そういえば生徒会の方の衣装はどういったタイプなんだ? あまり被らねぇようにしないとな」
なんて、こっちも仕事の話だから無視も出来ない。
「選ぶのは坂本先輩なので詳しくは知らないんですけど、天使と悪魔あたりにするつもりみたいです」
「そうか、じゃあその辺りは避けた方がいいか」
そんな感じで食事中もろくに久保くんと話せなかった。
食堂に来る前までは勇人くんと明人くんがあたしにべったり状態だったし……。
やっぱり作為を感じる。
「あ、久保くん。今日は――」
「おい幹人、昨日頼んだ仕事終わったか?」
昼食時、あたしの言葉を遮って八神さんが久保くんに声を掛ける。
「あ、まだちょっとかかりそうっす。昼飯食い終わったらやってしまうつもりなんで」
「そうか、ならいい」
八神さんに声を掛けられて久保くんが無視出来るはずもない。
そしてまだ仕事があるらしい久保くんは、そんな風に言われたら早くご飯を食べて続きをしなきゃならいと急ぎだす。
あたしが話しかける隙もなくなってしまった。
それでも少しくらいはとチャンスをうかがっていたのに、今度はあたしの方に話しかけてくる八神さん。
「そういえば生徒会の方の衣装はどういったタイプなんだ? あまり被らねぇようにしないとな」
なんて、こっちも仕事の話だから無視も出来ない。
「選ぶのは坂本先輩なので詳しくは知らないんですけど、天使と悪魔あたりにするつもりみたいです」
「そうか、じゃあその辺りは避けた方がいいか」
そんな感じで食事中もろくに久保くんと話せなかった。
食堂に来る前までは勇人くんと明人くんがあたしにべったり状態だったし……。
やっぱり作為を感じる。