地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
あ、ヤバい。
これは、本気で落ち込むかも……。
そう思った頃にはもう気持ちは沈んでいて、久しぶりに一人じゃ浮上出来そうにないくらい落ち込んだ。
美味しいはずの食堂の料理が、味気ないもののように思えた……。
***
あたしが食べ終わる頃には、すでに久保くんは席を立っていていなくなっていた。
八神さんは食後いつもゆったりだから、あたしの方が先に席を立つことになる。
食後のお茶をたしなむ八神さん。
いつもならちょっかいを出されなくて助かると思っているのに、今日ばかりは恨めしく思えてしまう。
久保くんにはたくさん仕事押し付けておいて、自分は優雅に紅茶飲んでるんですか⁉って。
思わずジトリと睨むけれど、彼は気付いているのかいないのか……。
普段の野性的な雰囲気からは想像できないくらい優雅にカップを口に運んでいた。
文句を言いたい気分でもあったけれど、久保くん本人が八神さんに不満を覚えていないのにあたしが言うのもおかしい気がして口には出来なかった。
「……お先に失礼します」
だから、結局いつもと同じように断りを入れて席を離れる。
「美来さん!」
しょんぼりしながら階段まで歩いていると、後ろから声を掛けられた。
これは、本気で落ち込むかも……。
そう思った頃にはもう気持ちは沈んでいて、久しぶりに一人じゃ浮上出来そうにないくらい落ち込んだ。
美味しいはずの食堂の料理が、味気ないもののように思えた……。
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あたしが食べ終わる頃には、すでに久保くんは席を立っていていなくなっていた。
八神さんは食後いつもゆったりだから、あたしの方が先に席を立つことになる。
食後のお茶をたしなむ八神さん。
いつもならちょっかいを出されなくて助かると思っているのに、今日ばかりは恨めしく思えてしまう。
久保くんにはたくさん仕事押し付けておいて、自分は優雅に紅茶飲んでるんですか⁉って。
思わずジトリと睨むけれど、彼は気付いているのかいないのか……。
普段の野性的な雰囲気からは想像できないくらい優雅にカップを口に運んでいた。
文句を言いたい気分でもあったけれど、久保くん本人が八神さんに不満を覚えていないのにあたしが言うのもおかしい気がして口には出来なかった。
「……お先に失礼します」
だから、結局いつもと同じように断りを入れて席を離れる。
「美来さん!」
しょんぼりしながら階段まで歩いていると、後ろから声を掛けられた。