地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
この前体育館倉庫で「許さないから」と言われてからというもの、どこかですれ違ったりバッタリ会ってしまったときにこうして睨まれるようになってしまった。
ハッキリ言ってしまうと八つ当たりされているだけだと思うんだけど、彼女にとってはそんなこと関係ないみたい。
とにかくあたしのことが気に入らないって感じに見える。
今のところ睨んでくるだけで何か仕掛けてくるようには見えないけれど……。
でも、そのうちとんでもないことをしでかすんじゃないかっていう危うさみたいなものを感じていた。
「美来さん? どうした?……あの子は?」
一緒に歩いていた稲垣さんがあたしの変化に気付き、そして香梨奈さんを見る。
「あ、いえ……何でもないんです。ちょっと彼女には嫌われているみたいで……」
あそこまで睨まれているのを見られて何でもないだけで納得してくれるとは思えなくて、少しだけ説明した。
「え? 美来さんを嫌うような子がいるのか⁉」
でもそれはそれでとても驚かれてしまう。
「いや、誰だって全ての人から好かれることなんて出来ないですよね? あたしを嫌いな子がいてもおかしくないですよね?」
「まあ、それはそうなんだけど……君、男女問わず人気だから」
驚きの表情のまま稲垣さんはもう一度香梨奈さんの方を見る。
「でもそうか、そういう子もいるのか……」
驚きや戸惑いの混じった何とも言えない顔で、彼はそんな風に呟いていた。
ハッキリ言ってしまうと八つ当たりされているだけだと思うんだけど、彼女にとってはそんなこと関係ないみたい。
とにかくあたしのことが気に入らないって感じに見える。
今のところ睨んでくるだけで何か仕掛けてくるようには見えないけれど……。
でも、そのうちとんでもないことをしでかすんじゃないかっていう危うさみたいなものを感じていた。
「美来さん? どうした?……あの子は?」
一緒に歩いていた稲垣さんがあたしの変化に気付き、そして香梨奈さんを見る。
「あ、いえ……何でもないんです。ちょっと彼女には嫌われているみたいで……」
あそこまで睨まれているのを見られて何でもないだけで納得してくれるとは思えなくて、少しだけ説明した。
「え? 美来さんを嫌うような子がいるのか⁉」
でもそれはそれでとても驚かれてしまう。
「いや、誰だって全ての人から好かれることなんて出来ないですよね? あたしを嫌いな子がいてもおかしくないですよね?」
「まあ、それはそうなんだけど……君、男女問わず人気だから」
驚きの表情のまま稲垣さんはもう一度香梨奈さんの方を見る。
「でもそうか、そういう子もいるのか……」
驚きや戸惑いの混じった何とも言えない顔で、彼はそんな風に呟いていた。