地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
久保くんと話せなくて落ち込むあたしに、友人三人はあたしと久保くんが二人きりになれるようにセッティングしてくれた。
校内の見回りをするであろう久保くんをこのコスモスが咲き誇る中庭に誘導するから、ここで待っている様にと言われたのはついさっきのことだ。
ここまでしてくれるしのぶたちに有難いなって思う。
ちょっと照れ臭い気もするけれど、あたしのために考えて動いてくれてるんだもん。
本当、友達に恵まれてるなぁ。
気恥ずかしいけれど、温かい気持ちであたしはコスモスを見ながら久保くんを待っていた。
……でも、そこに現れたのは――。
「……高志くん?」
「ん? 星宮さん? 何しているんだ? こんなところで」
いや、それはあたしのセリフなんだけど……。
「あたしはちょっと人を待ってて……高志くんはどうしたの?」
「ああ、俺は中庭の確認に……。ハロウィンパーティーでここも飾り付けて解放するか検討しているところで……」
何だか覇気のない様子の高志くんは答えながらあたしの方に来る。
足取りがフラフラしていて何だか顔色も悪い。
「高志くん? 大丈夫? 大体なんでまだ仕事してるの? もう落ち着いたからゆっくりするんじゃなかったの?」
ちゃんと休むと言っていたのに、まったく休んでいないんじゃないだろうか。
校内の見回りをするであろう久保くんをこのコスモスが咲き誇る中庭に誘導するから、ここで待っている様にと言われたのはついさっきのことだ。
ここまでしてくれるしのぶたちに有難いなって思う。
ちょっと照れ臭い気もするけれど、あたしのために考えて動いてくれてるんだもん。
本当、友達に恵まれてるなぁ。
気恥ずかしいけれど、温かい気持ちであたしはコスモスを見ながら久保くんを待っていた。
……でも、そこに現れたのは――。
「……高志くん?」
「ん? 星宮さん? 何しているんだ? こんなところで」
いや、それはあたしのセリフなんだけど……。
「あたしはちょっと人を待ってて……高志くんはどうしたの?」
「ああ、俺は中庭の確認に……。ハロウィンパーティーでここも飾り付けて解放するか検討しているところで……」
何だか覇気のない様子の高志くんは答えながらあたしの方に来る。
足取りがフラフラしていて何だか顔色も悪い。
「高志くん? 大丈夫? 大体なんでまだ仕事してるの? もう落ち着いたからゆっくりするんじゃなかったの?」
ちゃんと休むと言っていたのに、まったく休んでいないんじゃないだろうか。