地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
抱きたい、とも思ってたんだ……。
服越しで触れるのすら緊張しているのに、まさかそういう欲求がまだあったとは思わなくてドキドキしながら驚く。
「でも、美来の全部が大事で……大事すぎて……壊してしまいそうで怖いんだよ……」
「……あたし、そんな簡単に壊れないよ?」
「それでも、大事にしたいんだって」
そこまで行ってくれる久保くんに、彼を好きになって良かったと心から思う。
……でも。
「でも、今すぐじゃなくてもキスはして欲しいな……好きな人とのキスは、憧れでもあったから」
不当に奪われた初めてのキス。
その後も何度も奪われた。
だからこそ尚更、好きな人とのキスに憧れたんだ。
「それは……俺もしたい」
真剣な目で見下ろされて、ドクンと大きく心臓が跳ねる。
そのままドキドキと胸を高鳴らせながら見つめ続けていると、手を握っていない方の手がそっとあたしの頬に触れた。
壊れ物を扱うように、ゆっくり優しく。
包み込まれた頬が思った以上に熱くて更に鼓動が早くなる。
もしかして、キス……してくれるの?
大丈夫なのかな? と心配もあるけれど、好きな人との――久保くんとの初めてのキスを止めたくなかった。
服越しで触れるのすら緊張しているのに、まさかそういう欲求がまだあったとは思わなくてドキドキしながら驚く。
「でも、美来の全部が大事で……大事すぎて……壊してしまいそうで怖いんだよ……」
「……あたし、そんな簡単に壊れないよ?」
「それでも、大事にしたいんだって」
そこまで行ってくれる久保くんに、彼を好きになって良かったと心から思う。
……でも。
「でも、今すぐじゃなくてもキスはして欲しいな……好きな人とのキスは、憧れでもあったから」
不当に奪われた初めてのキス。
その後も何度も奪われた。
だからこそ尚更、好きな人とのキスに憧れたんだ。
「それは……俺もしたい」
真剣な目で見下ろされて、ドクンと大きく心臓が跳ねる。
そのままドキドキと胸を高鳴らせながら見つめ続けていると、手を握っていない方の手がそっとあたしの頬に触れた。
壊れ物を扱うように、ゆっくり優しく。
包み込まれた頬が思った以上に熱くて更に鼓動が早くなる。
もしかして、キス……してくれるの?
大丈夫なのかな? と心配もあるけれど、好きな人との――久保くんとの初めてのキスを止めたくなかった。