地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
そうして食事も終わって別れ際。
「でも良かった。日谷くんが久保くんに運ばれて三人で中庭からいなくなったの見たときは失敗かぁーって思ったから」
奈々の言葉にあたしは困り笑顔だ。
あたしも告白は延期かな、って思ったもん。
「だよね。ちょっと次の作戦とか考えてたところだったし」
奈々に同意する香の話を聞いて悪いことしちゃったかな? と思う。
考えていたという次の作戦を無駄にさせちゃったから。
「ごめん。せめて部屋でおしゃべりする前に簡単なメッセージだけでも送れば良かったね」
「もう。いいの! やっと告白してもらえたところだったんでしょ? 二人きりの時間を邪魔したりしないわよ」
と、香は強めにあたしの背中を叩く。
「そうだよ。こうして今聞かせてもらったから問題なしってことで!」
そしてしのぶが締めくくった。
「ん……ありがとう」
三人の優しさが嬉しくて笑顔でお礼を言う。
『……』
すると、目の前の三人は揃って呆けたような顔になって黙り込んだ。
「えっと、どうしたの?」
聞くと、まずしのぶが口を開く。
「……いや……なんか美来、すごく可愛くなってない?」
「え? 特に何か変えたところはないけど……」
「でも良かった。日谷くんが久保くんに運ばれて三人で中庭からいなくなったの見たときは失敗かぁーって思ったから」
奈々の言葉にあたしは困り笑顔だ。
あたしも告白は延期かな、って思ったもん。
「だよね。ちょっと次の作戦とか考えてたところだったし」
奈々に同意する香の話を聞いて悪いことしちゃったかな? と思う。
考えていたという次の作戦を無駄にさせちゃったから。
「ごめん。せめて部屋でおしゃべりする前に簡単なメッセージだけでも送れば良かったね」
「もう。いいの! やっと告白してもらえたところだったんでしょ? 二人きりの時間を邪魔したりしないわよ」
と、香は強めにあたしの背中を叩く。
「そうだよ。こうして今聞かせてもらったから問題なしってことで!」
そしてしのぶが締めくくった。
「ん……ありがとう」
三人の優しさが嬉しくて笑顔でお礼を言う。
『……』
すると、目の前の三人は揃って呆けたような顔になって黙り込んだ。
「えっと、どうしたの?」
聞くと、まずしのぶが口を開く。
「……いや……なんか美来、すごく可愛くなってない?」
「え? 特に何か変えたところはないけど……」