地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
幹人くんと付き合えたこと。
みんなにも言われていたし、理由がそれだっていうのは分かり切っているけれど……。
「え、えっと……何かあったかなぁ?」
恋人が出来たからだよ、なんて……。
親しい友達とかならともかく、それなりに会話したことがあるって程度の後輩に言うには何だか違う気がする。
普通に照れ臭いし。
誤魔化すあたしに、近くにいた奏が助け舟を出してくれる。
「そろそろ教室行かないか? 準備とかもあるだろ?」
まだ始業まで時間はあるけれど、他にもやることあるだろ、とうながしてくれた。
「あ、そうですよね。引き留めてすみません」
少し慌てて奏に謝る後輩に、奏は「いいよ、じゃあな」と簡潔に返す。
あたしもそれじゃあ、と言って歩き出しながらちょっとだけ後輩ちゃんを見た。
あたし相手だとすっごくキラキラした目で見てくる彼女。
でも、双子の兄である奏には普通だ。
みんなあたしたちが双子である事は知っているはずなのに、どうして奏にはああいうファンがつかないんだろう?
奏も地味な格好は継続中だけれど、あたしの兄なんだから眼鏡取ればカッコイイって想像はつくと思うのに……。
みんなにも言われていたし、理由がそれだっていうのは分かり切っているけれど……。
「え、えっと……何かあったかなぁ?」
恋人が出来たからだよ、なんて……。
親しい友達とかならともかく、それなりに会話したことがあるって程度の後輩に言うには何だか違う気がする。
普通に照れ臭いし。
誤魔化すあたしに、近くにいた奏が助け舟を出してくれる。
「そろそろ教室行かないか? 準備とかもあるだろ?」
まだ始業まで時間はあるけれど、他にもやることあるだろ、とうながしてくれた。
「あ、そうですよね。引き留めてすみません」
少し慌てて奏に謝る後輩に、奏は「いいよ、じゃあな」と簡潔に返す。
あたしもそれじゃあ、と言って歩き出しながらちょっとだけ後輩ちゃんを見た。
あたし相手だとすっごくキラキラした目で見てくる彼女。
でも、双子の兄である奏には普通だ。
みんなあたしたちが双子である事は知っているはずなのに、どうして奏にはああいうファンがつかないんだろう?
奏も地味な格好は継続中だけれど、あたしの兄なんだから眼鏡取ればカッコイイって想像はつくと思うのに……。