地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
「八神が久保に決めると言ったときは俺も千隼も難色を示したよ。久保本人には問題なくとも、今までとやり方が違う。それに直接の関わりがないと言ってもあの高峰組と関係があるからな」
暴走族を名乗る以上、銀星さんが率いる《crime》とは関わらないようにしたかった如月さんたちにとっては遠慮したい相手だったという。
でも元々候補に上がっていた人物も、幹人くんにケンカでも学業でも負けてしまってプライドがズタズタになったらしく、二年に上がる前に退学してしまったのだとか。
「というわけで、仕方なく次期《月帝》の総長としてNO.3になったのが久保だ。まあ、今まで問題はなかったからこのままでも大丈夫なんじゃないか?」
初めに揉めたな、なんて言っておきながら今はずいぶんとアッサリしている。
まあ、それくらい大丈夫だって思っているってことなんだろうけれど……。
でも、あたしの両隣りに座る双子の意見は少し違ったらしい。
「あー……大丈夫、なのか?」
「まあ、今までなら大丈夫だったかもしれねぇけどよ……」
苦笑いの勇人くんと呆れ顔の明人くん。
「え? 大丈夫じゃないの?」
何か問題があるんだろうかと不安になって聞いた。
すると二人はあたしを通り越して視線を合わせ、気まずそうに口を開く。
暴走族を名乗る以上、銀星さんが率いる《crime》とは関わらないようにしたかった如月さんたちにとっては遠慮したい相手だったという。
でも元々候補に上がっていた人物も、幹人くんにケンカでも学業でも負けてしまってプライドがズタズタになったらしく、二年に上がる前に退学してしまったのだとか。
「というわけで、仕方なく次期《月帝》の総長としてNO.3になったのが久保だ。まあ、今まで問題はなかったからこのままでも大丈夫なんじゃないか?」
初めに揉めたな、なんて言っておきながら今はずいぶんとアッサリしている。
まあ、それくらい大丈夫だって思っているってことなんだろうけれど……。
でも、あたしの両隣りに座る双子の意見は少し違ったらしい。
「あー……大丈夫、なのか?」
「まあ、今までなら大丈夫だったかもしれねぇけどよ……」
苦笑いの勇人くんと呆れ顔の明人くん。
「え? 大丈夫じゃないの?」
何か問題があるんだろうかと不安になって聞いた。
すると二人はあたしを通り越して視線を合わせ、気まずそうに口を開く。