地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
「最近、あいつ色々と大人しくなっただろ? 女遊びも止めたし」
「うん」

 勇人くんの言葉に頷く。

 あたしのことを好きになってから他の女の子を相手にしようと思えなくなった、みたいなことを聞いた。

「それが一部では覇気が無くなったみたいに言われてるらしいんだ」
「ええ⁉」

 女遊び止めただけでそんなこと言われなきゃないの⁉

 なんて驚いたけれど、他にも原因があったらしい。

「しかも美来の前じゃあメチャクチャヘタレになるだろ、あいつ」
「うっ……」

 それは、正直否定できない。

 あたしはそういう幹人くんも可愛くて嫌いじゃないんだけどね。
 ……ただ、キスは頑張って欲しいけれど。

「そういうところを見た《月帝》の連中がこないだ不安そうに言ってたんだよ。『次期総長があれで本当に大丈夫なのか?』って」
「……」

 流石にそれって、マズイ?

 なんて思っていると、明人くんが追い打ちをかけてきた。

「しかも同じ《月帝》の連中にじゃねぇぞ? 一応対立してるって(てい)の《星劉(おれたち)》に言って来たんだぜ? 相当不安がられてるんじゃねぇの?」

「……」
「……」

 明人くんの言葉に、あたしだけでなく如月さんも黙り込んだ。
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