地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
「しのぶ!」
幹人くんから少し遅れて、奏の声が聞こえた。
その声にハッとしたあたしは呼ばれたしのぶの方を見る。
そうだ。
人質にされているしのぶと遥華も助け出さないと!
でも、思ったときにはもう奏が二人の元へ向かっていた。
幹人くんに抱きしめられながら向けた視線の先で、奏が茶髪の男を一撃で撃沈させる様子が見える。
「俺の大事な女に触るんじゃねぇ!」
いつになく気が立っている様子の奏。
茶髪がしばらく動けそうにないことを確認すると、しのぶを抱きしめる。
「うっ……かなでぇ……」
腕の中で泣くしのぶを落ち着かせるように、奏は優しく背中を撫でていた。
「遥華、大丈夫か⁉」
遥華の元には連さんが駆け寄り、無事を確認している。
「あたしは大丈夫だよ。こういう状況も慣れてるし」
「……本当は慣れさせたくないんだけどな」
あっけらかんとした遥華に、連さんは苦笑いを浮かべていた。
「お、お前ら! 何なんだよ⁉」
残った黒髪の男が叫ぶ。
一気に変わってしまった状況に少しパニックになっているらしい。
香梨奈さんを人質のように羽交い絞めにし、自分だけ逃げようとしているのか縁側の方へジリジリと後退していた。
でもそれも最後に入って来た銀星さんによりあっけなく潰える。
幹人くんから少し遅れて、奏の声が聞こえた。
その声にハッとしたあたしは呼ばれたしのぶの方を見る。
そうだ。
人質にされているしのぶと遥華も助け出さないと!
でも、思ったときにはもう奏が二人の元へ向かっていた。
幹人くんに抱きしめられながら向けた視線の先で、奏が茶髪の男を一撃で撃沈させる様子が見える。
「俺の大事な女に触るんじゃねぇ!」
いつになく気が立っている様子の奏。
茶髪がしばらく動けそうにないことを確認すると、しのぶを抱きしめる。
「うっ……かなでぇ……」
腕の中で泣くしのぶを落ち着かせるように、奏は優しく背中を撫でていた。
「遥華、大丈夫か⁉」
遥華の元には連さんが駆け寄り、無事を確認している。
「あたしは大丈夫だよ。こういう状況も慣れてるし」
「……本当は慣れさせたくないんだけどな」
あっけらかんとした遥華に、連さんは苦笑いを浮かべていた。
「お、お前ら! 何なんだよ⁉」
残った黒髪の男が叫ぶ。
一気に変わってしまった状況に少しパニックになっているらしい。
香梨奈さんを人質のように羽交い絞めにし、自分だけ逃げようとしているのか縁側の方へジリジリと後退していた。
でもそれも最後に入って来た銀星さんによりあっけなく潰える。