地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
「あたしは幹人くんの所に行くんです!」
ハッキリそう宣言すると、あたしは全速力で走り出した。
「なっ⁉ 待つんだ!」
高志くんの言葉も無視して、角を曲がり階段を下りる。
姿が見えなくなったところで隠れてやり過ごそうと思っていたら、階段下の所で丁度幹人くんと会った。
「お? 丁度良かったな。今迎えに行こうと――」
「幹人くん隠れて!」
幹人くんの言葉を遮って、あたしは彼を押しながらちょっとした物置状態になっている階段下の陰に隠れる。
「美来?」
「しっ!」
二人で息をひそめていると、すぐに高志くんと坂本先輩が階段を駆け下りてきた。
「どこにっ⁉」
「幹人くんと会うなら北校舎に向かったんじゃないかな?」
焦る高志くんの声に冷静な坂本先輩の声。
そんな話をして二人はまた駆けて行った。
「……なんだ? 追いかけられてたのか?」
「うん……なんか、差し入れのお菓子を食べて行けって。幹人くんは待たせておけばいいなんて言うから出てきたんだけど、何故か今日に限って追いかけて来ちゃって……」
まったく、いつもだったら諦めてくれるのに。
まあ、坂本先輩はちょっと楽しそうだから気分転換の遊び半分って感じではあるけど。
でも追いかけっこで気分転換って……小学生か⁉って突っ込むところかな?
ハッキリそう宣言すると、あたしは全速力で走り出した。
「なっ⁉ 待つんだ!」
高志くんの言葉も無視して、角を曲がり階段を下りる。
姿が見えなくなったところで隠れてやり過ごそうと思っていたら、階段下の所で丁度幹人くんと会った。
「お? 丁度良かったな。今迎えに行こうと――」
「幹人くん隠れて!」
幹人くんの言葉を遮って、あたしは彼を押しながらちょっとした物置状態になっている階段下の陰に隠れる。
「美来?」
「しっ!」
二人で息をひそめていると、すぐに高志くんと坂本先輩が階段を駆け下りてきた。
「どこにっ⁉」
「幹人くんと会うなら北校舎に向かったんじゃないかな?」
焦る高志くんの声に冷静な坂本先輩の声。
そんな話をして二人はまた駆けて行った。
「……なんだ? 追いかけられてたのか?」
「うん……なんか、差し入れのお菓子を食べて行けって。幹人くんは待たせておけばいいなんて言うから出てきたんだけど、何故か今日に限って追いかけて来ちゃって……」
まったく、いつもだったら諦めてくれるのに。
まあ、坂本先輩はちょっと楽しそうだから気分転換の遊び半分って感じではあるけど。
でも追いかけっこで気分転換って……小学生か⁉って突っ込むところかな?