地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
「……なんだよそれ。美来を諦めたくねぇって気持ちは分かるけどよぉ……」
「ね? あたしは幹人くんの彼女なのに」
呆れたように文句を口にする幹人くん。あたしは同意するように事実を言う。
「……そうだな」
すると甘さを含んだ声音で優しく囁かれ、軽く引き寄せられたかと思うとこめかみにキスをされた。
「み、幹人くん?」
一気に鼓動が早まる。
「ん? 美来が俺の彼女って言ってくれたのが嬉しくてつい、な」
「そ、そうなんだ」
ハロウィンパーティー以降、幹人くんはあからさまに照れるようなことは無くなった。
緊張していないわけじゃないけれど、それ以上にあたしを好きだって気持ちの方が大きくて逆に触れたくなるんだって。
嬉しいけれど、それはそれであたしの方が持たない。
「眼鏡しなくなったから、こういうところにもキスしやすくていいな」
そう言ってまたこめかみにチュッとキスをされ、そのまま髪をサラリと梳くように撫でられる。
「っ!」
あの日橋場に眼鏡を壊されてしまったから、あれから素顔のまま過ごしていた。
その橋場の脅威も無くなったので、奏にも地味な格好はもういいだろって言われた。
だから今、あたしは眼鏡もおさげもない素の状態で過ごしている。
「ね? あたしは幹人くんの彼女なのに」
呆れたように文句を口にする幹人くん。あたしは同意するように事実を言う。
「……そうだな」
すると甘さを含んだ声音で優しく囁かれ、軽く引き寄せられたかと思うとこめかみにキスをされた。
「み、幹人くん?」
一気に鼓動が早まる。
「ん? 美来が俺の彼女って言ってくれたのが嬉しくてつい、な」
「そ、そうなんだ」
ハロウィンパーティー以降、幹人くんはあからさまに照れるようなことは無くなった。
緊張していないわけじゃないけれど、それ以上にあたしを好きだって気持ちの方が大きくて逆に触れたくなるんだって。
嬉しいけれど、それはそれであたしの方が持たない。
「眼鏡しなくなったから、こういうところにもキスしやすくていいな」
そう言ってまたこめかみにチュッとキスをされ、そのまま髪をサラリと梳くように撫でられる。
「っ!」
あの日橋場に眼鏡を壊されてしまったから、あれから素顔のまま過ごしていた。
その橋場の脅威も無くなったので、奏にも地味な格好はもういいだろって言われた。
だから今、あたしは眼鏡もおさげもない素の状態で過ごしている。