地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
「えっと……幹人くん?」
「ん?」
見ているだけで、あたしを愛しいって思ってくれているのが分かるような微笑み。
好きな人にそんな顔されたら……もうホント、どうにかなっちゃいそうだよ。
「その、帰ろっか」
ドキドキして、幹人くんの甘さに溶かされてしまいそうで……あたしは逃げるように帰宅を促した。
でも。
「そうだな、いちゃつくのは邪魔が入らねぇ部屋でしたいもんな?」
「っ⁉」
部屋でゆっくり続きを……と解釈されたようで顔に熱が集まる。
でもあたし自身それも悪くないって思ってしまうから否定の言葉は出せなくて……。
「帰ろっか……」
としか言えなかった。
そうして階段下の陰から出たあたしたちは、坂本先輩たちに会わないよう生徒玄関へ向かう。
すると今度は八神さんとバッタリ出くわした。
「ん? 何だ幹人。美来を迎えに行ってそのまま帰るって言ってなかったか?」
少し回り道をしたから、どうしてこっちに来ているんだと不思議がられた。
「いや、ちょっと追いかけられてて……」
あたしが簡単に説明すると、八神さんは「はっ」と笑う。
「ん?」
見ているだけで、あたしを愛しいって思ってくれているのが分かるような微笑み。
好きな人にそんな顔されたら……もうホント、どうにかなっちゃいそうだよ。
「その、帰ろっか」
ドキドキして、幹人くんの甘さに溶かされてしまいそうで……あたしは逃げるように帰宅を促した。
でも。
「そうだな、いちゃつくのは邪魔が入らねぇ部屋でしたいもんな?」
「っ⁉」
部屋でゆっくり続きを……と解釈されたようで顔に熱が集まる。
でもあたし自身それも悪くないって思ってしまうから否定の言葉は出せなくて……。
「帰ろっか……」
としか言えなかった。
そうして階段下の陰から出たあたしたちは、坂本先輩たちに会わないよう生徒玄関へ向かう。
すると今度は八神さんとバッタリ出くわした。
「ん? 何だ幹人。美来を迎えに行ってそのまま帰るって言ってなかったか?」
少し回り道をしたから、どうしてこっちに来ているんだと不思議がられた。
「いや、ちょっと追いかけられてて……」
あたしが簡単に説明すると、八神さんは「はっ」と笑う。