地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
「まあ、美来は誰もが求める《かぐや姫》だからな。俺だっていつでも美来を狙ってるぞ? 隙があればかっさらうからな」
男らしい、少し野獣ぽい笑みを見せた八神さんはあたしに腕を伸ばす。
肩を掴まれ抱き込まれそうになって、思わずくるりとかわした。
「ちょっ、八神さん⁉」
八神さんの腕から逃れたあたしを受け止めるように、軽く抱き締めた幹人くんが抗議の声を上げる。
でも野獣のような本能に火でもついたんだろうか?
八神さんはニヤリと笑ってまた腕を伸ばしてくる。
「そら幹人。大事な彼女、守れるか?」
「なっ⁉ 遊ばないでくださいよ!」
あたしを抱いたまま幹人くんも八神さんの腕をかわす。
でも八神さんは諦めなかった。
「まあ、半分遊んでるけどな……。でも俺は本気だぞ?」
目が明らかに獲物を狙う野生動物になっている。
「チッ! 逃げるぞ美来!」
「うん!」
幹人くんの逃亡宣言に頷いたあたしは、そのまま手を引かれて一緒に走り出した。
そのまま生徒玄関に向かうと靴を履き替えている間に追いつかれてしまう。
だから仕方なくまた回り道をして八神さんを撒くと、今度は森双子と如月さんに出会ってしまった。
今日は本当にみんなと会う日だなと思う。
会えない日は昼食のときの食堂以外では全く会わないのに。
男らしい、少し野獣ぽい笑みを見せた八神さんはあたしに腕を伸ばす。
肩を掴まれ抱き込まれそうになって、思わずくるりとかわした。
「ちょっ、八神さん⁉」
八神さんの腕から逃れたあたしを受け止めるように、軽く抱き締めた幹人くんが抗議の声を上げる。
でも野獣のような本能に火でもついたんだろうか?
八神さんはニヤリと笑ってまた腕を伸ばしてくる。
「そら幹人。大事な彼女、守れるか?」
「なっ⁉ 遊ばないでくださいよ!」
あたしを抱いたまま幹人くんも八神さんの腕をかわす。
でも八神さんは諦めなかった。
「まあ、半分遊んでるけどな……。でも俺は本気だぞ?」
目が明らかに獲物を狙う野生動物になっている。
「チッ! 逃げるぞ美来!」
「うん!」
幹人くんの逃亡宣言に頷いたあたしは、そのまま手を引かれて一緒に走り出した。
そのまま生徒玄関に向かうと靴を履き替えている間に追いつかれてしまう。
だから仕方なくまた回り道をして八神さんを撒くと、今度は森双子と如月さんに出会ってしまった。
今日は本当にみんなと会う日だなと思う。
会えない日は昼食のときの食堂以外では全く会わないのに。