地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
「どうした美来? そんなに息を切らして」
「久保に連れまわされてんのか?」
不思議そうに声を掛けてくる勇人くんに、幹人くんに濡れ衣を着せる明人くん。
「それとも俺に会いに来てくれたか?」
そして都合のいい解釈を口にする如月さん。
半分くらいは冗談だろうけれど、見透かすような目でじっと見てくる彼は確実にあたしを狙っていた。
「違います! ちょっと追いかけられてて……」
ハッキリと否定しつつ簡単に状況を説明しながら、なんかさっきも似たようなやり取りをしたなぁと思う。
そしてその後の展開も似てしまった。
「まあ、分かるかな。俺たちも美来を諦められねぇし」
勇人くんが八神さんの行動を肯定すると、明人くんが可愛い顔をイタズラっ子のような笑みに変える。
「そうそう。美来、久保に愛想尽かしたら俺達のところ来ていいんだぜ?」
「いや、愛想尽かさないから」
呆れ交じりで断ると、静かに近くに来た如月さんに髪をスルリと取られる。
「……やはり久保にはもったいなさ過ぎるな。今からでも遅くない、俺のところに来ないか?」
「はい⁉」
驚きの声を上げると、幹人くんに繋いでいた手を引かれまた彼の胸に収まる。
「何してるんすか? 美来は誰にも渡さねぇっすよ?」
守るように腕で囲われ、トクンと嬉しさに胸が高鳴った。
「久保に連れまわされてんのか?」
不思議そうに声を掛けてくる勇人くんに、幹人くんに濡れ衣を着せる明人くん。
「それとも俺に会いに来てくれたか?」
そして都合のいい解釈を口にする如月さん。
半分くらいは冗談だろうけれど、見透かすような目でじっと見てくる彼は確実にあたしを狙っていた。
「違います! ちょっと追いかけられてて……」
ハッキリと否定しつつ簡単に状況を説明しながら、なんかさっきも似たようなやり取りをしたなぁと思う。
そしてその後の展開も似てしまった。
「まあ、分かるかな。俺たちも美来を諦められねぇし」
勇人くんが八神さんの行動を肯定すると、明人くんが可愛い顔をイタズラっ子のような笑みに変える。
「そうそう。美来、久保に愛想尽かしたら俺達のところ来ていいんだぜ?」
「いや、愛想尽かさないから」
呆れ交じりで断ると、静かに近くに来た如月さんに髪をスルリと取られる。
「……やはり久保にはもったいなさ過ぎるな。今からでも遅くない、俺のところに来ないか?」
「はい⁉」
驚きの声を上げると、幹人くんに繋いでいた手を引かれまた彼の胸に収まる。
「何してるんすか? 美来は誰にも渡さねぇっすよ?」
守るように腕で囲われ、トクンと嬉しさに胸が高鳴った。