地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
でも目の前の三人も諦めた様子はなくて……。
「ほう……?」
冷たさすら帯びた眼差しを楽しそうに細める如月さん。
「じゃあ守って見せろよ」
意地悪そうに笑う明人くん。
「俺たちからも逃げられるかな?」
明人くんと全く同じ表情の勇人くん。
ダメだ、逃げよう。
さっきと似た状況にあたしは幹人くんとアイコンタクトをして頷き合う。
言葉は交わさなくても意図は通じた。
ギュッと手を握り合うのを合図に、あたしたちは駆け出す。
「あ! 逃げた!」
明人くんの声を背に、あたしたちは今度こそ生徒玄関を目指す。
生徒玄関の手前には友人三人と奏がいて。
「どうしたの美来?」
走ってくるあたしたちにしのぶが問いかけてくる。
そんなしのぶに寄り添うようにそばにいる奏は察したのか呆れの眼差し。
「なんか追いかけられちゃってて、逃げてるの! じゃあね!」
すれ違いざまに答えると、香と奈々が手を振りながら応援してくれる。
「じゃあ妨害しといてあげるよ!」
「よくわかんないけど頑張れー!」
あたしも手を振り返して、やっと生徒玄関につく。
靴を履き替えると幹人くんと二人、急いで校舎から出た。
「ほう……?」
冷たさすら帯びた眼差しを楽しそうに細める如月さん。
「じゃあ守って見せろよ」
意地悪そうに笑う明人くん。
「俺たちからも逃げられるかな?」
明人くんと全く同じ表情の勇人くん。
ダメだ、逃げよう。
さっきと似た状況にあたしは幹人くんとアイコンタクトをして頷き合う。
言葉は交わさなくても意図は通じた。
ギュッと手を握り合うのを合図に、あたしたちは駆け出す。
「あ! 逃げた!」
明人くんの声を背に、あたしたちは今度こそ生徒玄関を目指す。
生徒玄関の手前には友人三人と奏がいて。
「どうしたの美来?」
走ってくるあたしたちにしのぶが問いかけてくる。
そんなしのぶに寄り添うようにそばにいる奏は察したのか呆れの眼差し。
「なんか追いかけられちゃってて、逃げてるの! じゃあね!」
すれ違いざまに答えると、香と奈々が手を振りながら応援してくれる。
「じゃあ妨害しといてあげるよ!」
「よくわかんないけど頑張れー!」
あたしも手を振り返して、やっと生徒玄関につく。
靴を履き替えると幹人くんと二人、急いで校舎から出た。