地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
「本当に素敵なカップルです! だからあたしたち、美来様たちの幸せをお守りしたいと思ってて!」
「あ! 美来もう外に出てるぞ!」
後輩の言葉が終わると同時に生徒玄関の方から明人くんの声が大きく響く。
「げ、もう来たのか」
嫌そうにつぶやく幹人くんに、あたしは「行こう」と短く告げる。
「みなさんごめんなさい。ちょっと急いでて」
話している最中なのに申し訳ないと謝るけれど、みんな笑顔で見送ってくれた。
「いいえ、私たちは美来さんが幸せで笑顔でいるのが一番の喜びなの。……だから、私たちにもその幸せを守らせて?」
そうして、追って来る男達を足止めしてくれるという。
こんないい人たちに恵まれて、本当感謝しかない。
「ありがとうございます! じゃあ、さようなら!」
「ええ、また明日ね」
笑顔で見送ってくれるファンクラブの人たちにお礼を言って別れたあたしと幹人くんは、校門の方まで急いだ。
でも校門を出るとそこには待ち構えたように銀星さんたちがいた。
「やっと来たか。今日も綺麗だな、俺の女神」
早速口説き文句のようでいて意味の分からないことを口にする銀星さん。
だから女神は止めて欲しいんだけど……。
「あ! 美来もう外に出てるぞ!」
後輩の言葉が終わると同時に生徒玄関の方から明人くんの声が大きく響く。
「げ、もう来たのか」
嫌そうにつぶやく幹人くんに、あたしは「行こう」と短く告げる。
「みなさんごめんなさい。ちょっと急いでて」
話している最中なのに申し訳ないと謝るけれど、みんな笑顔で見送ってくれた。
「いいえ、私たちは美来さんが幸せで笑顔でいるのが一番の喜びなの。……だから、私たちにもその幸せを守らせて?」
そうして、追って来る男達を足止めしてくれるという。
こんないい人たちに恵まれて、本当感謝しかない。
「ありがとうございます! じゃあ、さようなら!」
「ええ、また明日ね」
笑顔で見送ってくれるファンクラブの人たちにお礼を言って別れたあたしと幹人くんは、校門の方まで急いだ。
でも校門を出るとそこには待ち構えたように銀星さんたちがいた。
「やっと来たか。今日も綺麗だな、俺の女神」
早速口説き文句のようでいて意味の分からないことを口にする銀星さん。
だから女神は止めて欲しいんだけど……。