地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
「初めましてじゃねぇよ」
「え?」
「その人、《月帝》のNO.2・稲垣 孝紀さん。先週たまり場に連れてったときにもいたんだぜ?」
「……え?」
本当に?
どこにいたの?
全然気付かなかったんだけど……。
思い返してみても分からない。
でも三人の反応を見るとあの時確かにいたんだろうと分かる。
「あ、えっと……すみません」
とりあえず、失礼なことを言ってしまったみたいだから謝罪はしておく。
「いいよ。俺いつもみんなに存在感無いって言われるし……」
ははは……と乾いた笑いを零す稲垣さんに、本当に失礼なことを言ってしまったんだなと実感してしまう。
「うっ、本当にごめんなさい……」
「良いって」
そう言って許してくれる稲垣さんに、この人不良だけどいい人だなってちょっと感心してしまった。
そんなやり取りをしているとあたしと久保くんの料理が運ばれてくる。
洋食レストラン並みの綺麗な盛り付けをされたクリームコロッケ。
そしてプリンは出来合いみたいだったけれど、深皿に盛られて生クリームやフルーツでデコレーションされていた。
「わあぁ……」
いつもながら食堂とは思えないクオリティに感動する。
こうなったらもうあたしは目の前の料理に集中してしまった。
「え?」
「その人、《月帝》のNO.2・稲垣 孝紀さん。先週たまり場に連れてったときにもいたんだぜ?」
「……え?」
本当に?
どこにいたの?
全然気付かなかったんだけど……。
思い返してみても分からない。
でも三人の反応を見るとあの時確かにいたんだろうと分かる。
「あ、えっと……すみません」
とりあえず、失礼なことを言ってしまったみたいだから謝罪はしておく。
「いいよ。俺いつもみんなに存在感無いって言われるし……」
ははは……と乾いた笑いを零す稲垣さんに、本当に失礼なことを言ってしまったんだなと実感してしまう。
「うっ、本当にごめんなさい……」
「良いって」
そう言って許してくれる稲垣さんに、この人不良だけどいい人だなってちょっと感心してしまった。
そんなやり取りをしているとあたしと久保くんの料理が運ばれてくる。
洋食レストラン並みの綺麗な盛り付けをされたクリームコロッケ。
そしてプリンは出来合いみたいだったけれど、深皿に盛られて生クリームやフルーツでデコレーションされていた。
「わあぁ……」
いつもながら食堂とは思えないクオリティに感動する。
こうなったらもうあたしは目の前の料理に集中してしまった。