望月先生は甘くない ~年下ドクターの策略~

連れてきてくれたのは、千堂さんが住んでいるタワーマンションと一緒に入っているホテルのレストランだった。

そこは住居となるマンションとショッピングモールやホテルなどの商業施設と、オフィッス棟がある巨大なビルで、私も何度か買い物に来たことはあったが、この高級ホテルに入るのは初めてで緊張してしまう。

それでも黒のワンピースを着ている日でよかった。
楽だからとジーパンで出勤する日もある。その日だったら、千堂さんはどうしていたのだろう?

そんなことを思いながら、恐縮しつつ案内された窓際の席へと腰を下ろした。
< 50 / 143 >

この作品をシェア

pagetop