角松 ヤエ 30歳 OL


「ジャンル問わず・・60代の男性か女子を主人公か・・。」


「ヤエさん、やっぱり養殖ぶどうの編集部も歳取ってきたんですね。」


「アハッ!3人で力を合わせればぜっっったい良い話考えられますよね!

グランプリ取れたら1人17万円!」



後藤がウッキウキに両目の“¥”を光らせるけど、

正確に言うと50万円を3で割ると、
1人 16万6千円。

“お前なに1人だけちょっと多めに貰おうとしてるんだよ”というツッコミは飲み込んでおいた(^◇^;)



「やっぱり絶対ラブストーリーでしょ。

私ら3人の実体験とかも混ぜて・・
“三人寄れば豚に真珠”だね。」


「ヤエさん、多分“三人寄れば文殊の知恵”です。」


「え~~~~?ラブストーリーですかぁ??」


サチコさんと私はジャンルを“恋愛”にする意見が一致したけど・・後藤は何やら不満顔?



「【ミステリー】にしましょうよ~!」


「「・・・・・・・・。」」


“お前・・どの口がそんな事言ってるんだよ(^◇^;)”と喉から出そうになったけど、

面白そうなので少し泳がせてみることにする。


「え、後藤。具体的には考えてるの?」


「はいっ!昨夜一晩考えました!」


・・・もう少し泳がせてみることにする。



「え、どういう話?」


「全盲の女の子が殺人事件を目撃しちゃうっていう話です!」


・・・・・あれ?
後藤のくせにちょっと本格的っぽい。



「え、それでどういうオチ?」


「実はその女の子は・・
“目が見える”っていうオチです!」


・・・・・よく分からないけど、
後藤にしてはクオリティ高いかも。

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