角松 ヤエ 30歳 OL
「あ~戻りました~。」
・・キタ!!(・∀・)
時計をチラ見すると14時30分。
休憩時間まであと30分という所で、
私達のボス、塚本課長が出張先から戻ってきた。
「角松さ~ん。ちょっと来て~。」
「はーい。」
毎日“二日酔い”状態で出社してくる“酔っ払い課長”こと塚本課長。
午前中はとても会話できる状態ではないけど、さすがにこの時間ともなれば呂律がしっかり回っている。
「はいこれ。女性陣でどうぞ。」
「いつもありがとうございまーす。」
今日の15時のおやつタイムは一味違う。
サチコさん、後藤、私。
このテトリスラッシュに愚痴を漏らさず黙々とこなすことが出来ていたのは、
“塚本課長が出張に行っている”
という希望があったから。
「・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・。」
塚本課長から受け取った箱。
予想していた通りの箱を確認したサチコさんと後藤の目がぎらつく。
私達のボスは出張等で社外へ出掛けると、必ず帰りにウチら女子―ズへ【手土産】を買ってきてくれる。
私達はそのお返しとして、
休みの日にどこかへ旅行へ行ったら、
課員全員へのお土産にプラスして、
塚本課長へお酒のおつまみを買ってくる。
そんな“ギブアンドテイク”という固い信頼関係で結ばれていた(・∀・)