角松 ヤエ 30歳 OL
「佐々木君~!俺は逆に向こうで売ってる和菓子買ってきてよ~。」
今日も“中華料理屋のポテトフライ”をビールで流し込む斉藤主任が佐々木さんの肩を叩く。
「あ、やっぱり逆にカナダっぽいやつでも良いよ!」
斉藤主任の口癖は“逆に”。
でも全然逆じゃない事にも“逆にね!”と言っちゃうのが面白くて、
私とサチコさんはちょくちょく陰で斉藤イジリを愉しんでいる(^◇^;)
「あ、塚本課長。お注ぎしますね。」
「ウィ~角松さんは気が利きますなぁヒック。」
いつも夜遅くまで残業している塚本課長は、飲み会が催される時は誰よりも早く終わって、
なんならお店に一番乗りして、
【独り0次会】を楽しんでいる。
どうやら既に出来上がって・・・あ!
「塚本課長なら知ってるかな・・。」
「ウィ~なんですか角松ヒックさん。」
「労務部にいる変な男の人の名前分かりますか?
あのちょいちょい[これってディステニー?]って寒い事言ってくる人です。」
「ウィ~あぁ~ヒック・・あの子は確かウィ~[大藪君]だねぇヒック。」
「あ~~!確かに、“ナントカやぶ”さん的な名前でしたね。」
「ウィ~なになに角松さん?
ヒック大藪君と結婚するのヒック?」
「あの人が資産1兆円持ってたら考えてみますね。」
・・・よし(・∀・)さすがMy Boss。
しばらく続いていたムズムズがようやく治まった。