角松 ヤエ 30歳 OL
<え、じゃあさヤエ。
そういう二択だったら、
私も究極なやつあるよ!>
「なになに?」
<マックのチキンナゲットの・・>
「角松さ~ん!」
「!?・・あ、はーい。」
カリナとのチャットを中断して、
塚本課長のデスクへと向かう。
「ちょっとお使い頼んでもいいかな?」
「あ、はい。大丈夫ですよ。」
「総務部にこれ届けてくれる?」
「了解です。台車使ってもいいですか?」
「もちろん。」
大きな段ボールを総務部に運んでいくお使いを頼まれたので、その足ですぐに台車置き場へと向かった。
――――――
「塚本課長、戻りました。」
「・・・お、ありがとうね。」
「・・・すっごい書類の量ですね。」
エレベーターがなかなか降りてこなくてちょっと時間掛かったけど、
ようやく戻ってきたところ・・塚本課長が机周りの書類を整理していたようだった。
「ちょっとサボり過ぎたね・・。」
「これ全部“不要”書類なんですか?」
「うん。ほら、もう6年前のものとかもあるし・・。」
「あ、じゃあ良かったらシュレッダー私やりますよ。」
「え・・いいの?」
「はい。今日はもう伝票もほとんど無いので。」
「悪いね~。じゃあ遠慮無く。」
デスクに戻ってもヒマだし、こういう作業してた方が時間経つの早く感じるし、
なかなかな紙の量だったけど、塚本課長からごっそり受け取った束を持ってシュレッダーの前へと向かう。