角松 ヤエ 30歳 OL


「ヤエ先輩・・!事件です・・!!」


目にも止まらぬ光速ステップ&挨拶で滑り込んできた後藤が、

スムージーが入る水筒を出しながら、
両手でパタパタと顔を仰ぎ始める。


後藤、私、サチコさん。

デスクは一列に配置されている為、

座っても尚続くせわしなさと共に、後藤が何やらギラギラした視線を私に向けてくる。


「いや後藤がほぼ遅刻してる時点で、
ウチらからすれば既に事件だよ。」


「そんな事なんてどうでもよくなるぐらいの大事件です!!」


“遅刻ギリギリ”を“そんな事”って・・
当事者のお前が言うなよ(^◇^;)

と思いながら、どうやら嵐を呼ぶ女 後藤が事件を見つけてきたらしいので、

今日のお昼休みは憂鬱な月曜日を更に吹き飛ばしてくれる予感がした。















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