きみと真夜中をぬけて
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綺が連れてきてくれたのは、コンビニとは反対のはずれ──急な坂を上ったところにある空き地のようなところだった。
近くに墓地があり、夜はあまり近づきたくなくて遠ざけていた場所。
墓地は、住宅街を経由することもあってか、肝試し等で訪れる学生はおらず、また、お盆でさえも人のはいりが変わらない。
だからこそ余計にその静けさが不気味だったものの、懸念はそれくらいだった。
「すっ………ご、」
いままで見た空のなかでいちばん───きらめいた空が、広がっていた。